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中学校

2022.11.11

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践⑬~Google MeetおよびDマークコンテンツ/発表・操作編(2年生図形問題)~

相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生

 

 今回は、2年生図形問題の実践で活用したGoogle MeetおよびDマークコンテンツの有効な方法をご紹介します。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑬~Google MeetおよびDマークコンテンツ/発表・操作編(2年生図形問題)~01

①「図形の性質の何を根拠として、角を集めたか」を説明し、論理的思考力の基盤を学ぶ。

□単元:4章 平行と合同  □内容:角度を求める課題解決(p.109) □学年:中学2年生

 教科書p.109で取り上げられている課題は、図形の性質の何を根拠にするかによっていろいろな解法で導き出せる有効な課題だと思います。私は、既習の図形の性質を活用させるために次のように課題を提示しました。予め既習の図形の性質をペアどうしで説明し合ってから、根拠を明確にして角度の求め方を説明できるようになることを本時のねらいとしました。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑬~Google MeetおよびDマークコンテンツ/発表・操作編(2年生図形問題)~11

 求値問題ということもあり、意欲的に取り組む生徒が多いですが、4通りの考え方を見つけることが目的なので、生徒の関心は自然と角度を求めることから、「なぜ、そうなるのか」「根拠が変わると解法が変わる」ことに移っていきます。

 ここで多くの先生方が悩むのは、いろいろな解法の共有方法です。時間の制約がある中で、効率よく考え方を共有したいと思うはずです。よく黒板に紙やホワイトボードを掲示したりテレビに映したりして、生徒に発表させる場面を見かけますが、それでもサイズが小さく、見えない生徒がいることが多いです。また紙やホワイトボードやペンなどの準備にも手間がかかります。

 ここでも有効なのがクロームブックのGoogle Meetによる画面共有です。これまでもその方法は紹介してきましたが、発表生徒のワークシートを書画カメラで映すと、個々のクロームブックの画面に映り、小さな部分でもズーム機能を使って拡大して見ることができます。また、発表生徒の内容をペアどうしで再度説明し合ったり、確認し合ったりする様子を動画で記録することもできます。発表時に映した画面を写真データで保存してそのまま共有できるので、発表した生徒のワークシートを後で見たいときに自分の画面ですぐに見ることもできます。(写真1参照)

写真1:生徒がクロームブックで全員の生徒に説明する様子

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑬~Google MeetおよびDマークコンテンツ/発表・操作編(2年生図形問題)~03

②角度の変化を体験的に感じ、新たな図形の性質を見いだす足掛かりとする。

 ①の課題を行った後に、「条件を変えると角度はどう変化していくのか」という課題について考えさせました。その際には、Dマークコンテンツ「平行線の間の角を調べよう」が欠かせません。このコンテンツは右図をもとに、直線ℓの位置を下に平行移動させたり、\(\ell\) の傾きを変えたりすることができます。また、点Pの位置をドラッグして動かすこともできるので、角度の関係を容易に調べることができます。

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 その中で下図のように特徴的な角の関係がある場合を取り上げます。図1はやじり形で、生徒は画面の操作を通して、\(x\) が \(40°+20°+50°=110°\) となることに気づきます。その後に「なぜ、そうなるのか」を考えさせると、円滑に次の課題に移ることができるわけです。(<生徒の解答例>参照)

 また、図2は、点Pの位置を平行線の外側に置いた図です。\(x\) は、\(67°-22°=45°\) ということになります。これについても今まで習った図形の性質を使うことで説明ができ、魅力的な教材となるはずです。

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【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑬~Google MeetおよびDマークコンテンツ/発表・操作編(2年生図形問題)~06

<生徒の解答例>

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③まとめ

 このように、クロームブックのGoogle Meetの全画面共有機能を活用することによって、生徒が発表した資料などを簡単にわかりやすく共有することができます。また、Dマークコンテンツを生徒が自ら操作しながら、体験的に角度の変化の特徴を見つけることで、自発的に「なぜそうなるのか」という疑問を抱かせることができます。そして、その疑問を図形の性質を活用して解決できたときに数学のおもしろさを実感することでしょう。

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