今週の算数・数学フォト

2024.04.01

トリックアートの作り方

福田繁雄デザイン館

今日は、ひろとさんと一緒に岩手県にやってきたよ。ここは二戸市にある「二戸市シビックセンター」の……ま、建物は向こうにあるんだけどね。まず広場から見ていこうよ。

不思議な柱が1、2、3、4……全部で10本、並んでる。白黒のシマ模様かと思ったけど、近くで見ると細かいローマ字なんだね。

するどい! よく気づいたね。まさに、ローマ字に深く関係する作品なんだ。タイトルは『ローマ字の宇宙』。明治時代に「日本式ローマ字」を考案した、物理学者の田中舘愛橘(たなかだて あいきつ)博士がテーマなんだよ。

【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方02

それにしても文字が太かったり細かったり、そろわないね。何か意味があるのかな?

ふふふ。その種明かしが、実はシビックセンターの中にある「福田繁雄デザイン館」にあるんだ。よーし! さっそく行ってみよう。

デザイン館はシビックセンターの2階にあるんだね。へえぇ、福田さんは世界的なグラフィックデザイナーなんだ……あっ、なるほど。二戸にゆかりのある人なのか。わぁ、部屋の中に作品がたくさん。これ、楽しいな!

いろいろなトリックアートがそろっているよ。でもひろとさん、まずはさっきの『ローマ字の宇宙』だよ。あの窓から、広場を見下ろしてみて。

【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方03

え! あれが、さっきの柱? 顔が見えるよ!

じゃーん。これが福田繁雄さんのトリックアートだ。あれは田中舘愛橘博士のお顔なんだよ。田中舘博士は、二戸の出身なんだ。

すごいな。どうやって作っているんだろう。シンプルに考えると、アルファベットで作った顔の写真を分割して10本の柱に貼った、ということかな。

うん。だいたい正解! だけど細かく見ると、そう簡単にはいかないみたいだよ。二戸の「二」の文字で考えてみようか。

【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方04
【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方05
【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方06

うーん。並べた絵を斜めに見ると、ガクガクになっちゃうよね。どうすればいいんだろう。

近くの柱は大きく見えて、遠くの柱は小さく見えるからね。きれいに見せるためには、逆に考えてみるのはどうかな。

逆? そうだ、まず最初に並べた柱の写真を撮って、そこから作ればいいのかも!

【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方07
【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方08
【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方11
【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方10

これなら、うまくいきそうだ。

さすがひろとさん!相似の考え方をうまく使っているね! さて、秘密がわかったところで、もう一度『ローマ字の宇宙』を確かめるか。それとも、他のトリックアート作品をじっくり見るか。迷ってしまうね〜。

*コピーして試してみよう。

【今週の算数・数学フォト】トリックアートの作り方13

*福田繁雄デザイン館/岩手県二戸市。グラフィックデザイナー・福田繁雄氏の、国内唯一の常設展示場。広場に設置された作品『ローマ字の宇宙』には、二戸出身の物理学者・田中舘愛橘(1856〜1952年)の肖像が浮かび上がる。

〒028-6103 岩手県二戸市石切所字荷渡

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