今週の算数・数学フォト

今日は、ひろとさんと一緒に岩手県にやってきたよ。ここは二戸市にある「二戸市シビックセンター」の……ま、建物は向こうにあるんだけどね。まず広場から見ていこうよ。

するどい！　よく気づいたね。まさに、ローマ字に深く関係する作品なんだ。タイトルは『ローマ字の宇宙』。明治時代に「日本式ローマ字」を考案した、物理学者の田中舘愛橘（たなかだて あいきつ）博士がテーマなんだよ。

ふふふ。その種明かしが、実はシビックセンターの中にある「福田繁雄デザイン館」にあるんだ。よーし！　さっそく行ってみよう。

いろいろなトリックアートがそろっているよ。でもひろとさん、まずはさっきの『ローマ字の宇宙』だよ。あの窓から、広場を見下ろしてみて。

じゃーん。これが福田繁雄さんのトリックアートだ。あれは田中舘愛橘博士のお顔なんだよ。田中舘博士は、二戸の出身なんだ。

うん。だいたい正解！　だけど細かく見ると、そう簡単にはいかないみたいだよ。二戸の「二」の文字で考えてみようか。

近くの柱は大きく見えて、遠くの柱は小さく見えるからね。きれいに見せるためには、逆に考えてみるのはどうかな。

さすがひろとさん！相似の考え方をうまく使っているね！　さて、秘密がわかったところで、もう一度『ローマ字の宇宙』を確かめるか。それとも、他のトリックアート作品をじっくり見るか。迷ってしまうね〜。