りくです。広島県福山市で開かれている、「福山ばら祭」に来ています。いろいろな色のばらでいっぱい。すごい香りだな。ますりん、ここに来るまでに通った駅にも、商店街にも、家の庭にも、ばらの花がたくさん咲いていたね。
福山市は、「ばらの町」なんだよ。福山市全体で、なんと100万本ものばらが育てられているんだって。最初にまとめて植えられたのは1950年代で、60年以上の歴史があるんだよ。
60年前というと……僕のおじいちゃんやおばあちゃんが、まだ子どもだったころかな。いったい、どうして?
太平洋戦争の空襲で、福山市はひどい被害を受けたんだ。それから約10年後の1950年代半ば、まだまだ町は荒れていたけれど、近くの人たちがこの公園に1000本のばらを植えて、とにかくいっしょうけんめい世話したんだって。最初のばら展示会が開かれたのも、同じころ。これが、ばら公園と福山ばら祭の始まりになったんだ。
「めざそう、100万本のばらのまち」が祭のテーマになったのは1987年。この5年後には福山市が苗の配布を始めて、2016年にはついに「100万本のばらのまち」が実現したんだよ。
へえぇ。最初の1000本が、100万本になったのか!
ものすごく増えたよね。何倍になったか、わかる?
ええと……100万は、数字でかくと1000000だね。
10倍するたびに位がひとつずつ上がるから
1000の10倍が10000
その10倍が100000
その10倍が1000000。
つまり、10倍の10倍の10倍で、1000倍だ!
その通り! そうやって1つずつ考えていけば、大きい数もバッチリだね。ところで「百万本のバラ」という有名な歌があるんだけど、りくさんは知らないかなぁ……。美しくて悲しい恋の話が歌われているんだよ。いつか、ぜひ聞いてみてね。
*福山ばら祭/広島県福山市。市内のばら公園、緑町公園を中心に、さまざまなイベントを展開。毎年5月中旬に開かれる。
〒720-0803 広島県福山市花園町
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