今週の算数・数学フォト

2022.06.27

ピラミッドに似た何か

モエレ沼公園

ゆうなです。ここは、北海道の「モエレ沼公園」。あそこに、ピラミッドみたいな形のガラスの建物が見えてきたよ。空が映って、きれいだな。

アメリカと日本で活躍したアーティスト、イサム・ノグチさんが設計した「HIDAMARI」という建物だよ。実は横から見るとピラミッドよりも複雑で、四角錐と立方体に大きな三角形の面が組み合わさった、こんな形をしているんだ。三角形の面は、一辺が51.2mだよ。高さはどのくらいになるのかなぁ。

【今週の算数・数学フォト】ピラミッドに似た何か02

*写真提供:モエレ沼公園

本当に、不思議な形。でも三角形の面の一辺の長さがわかっているなら、三平方の定理を使って、だいたいの高さがわかるんじゃない? この形のまま考えると難しいから、すべての辺が51.2mの正四角錐だとして考えてみるよ。

【今週の算数・数学フォト】ピラミッドに似た何か03

そうそう。自分が学習した図形を使って、ざっととらえてみる。その考え方、すごくいいね!

ここで使うのは、特別な直角三角形の3辺の比と、三平方の定理だね。1辺が51.2mだから……ええと、計算してみると、高さは約36mになったよ。

やるね、ゆうなさん。正四角錐とみなすことで、少ない情報からおおまかな高さをサッと求めることができた。ちなみにここで答え合わせをすると、実際の高さは32.3mなんだって。少しずれたけど、だいたいOKだね。

やったね! ところでこの建物、最初は「ピラミッドみたい」だと思ったけど。あらためてすべての辺の長さが等しい正四角錐の模型と比べてみると、少し違わない? 写真で見るような有名なピラミッドって、本当にすべての辺の長さが等しい正四角錐なのかな?

よく気づいたね。いつか実際のピラミッドについても調べてみようか!

*モエレ沼公園/札幌市東区。イサム・ノグチが基本設計を手がけた公園で、自然とアートが融合した景観を楽しめる。2005年にグランドオープン。

〒007-0011 北海道札幌市東区

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