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今週の算数・数学フォト
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北九州市立文学館
はるかです。福岡県の北九州市立文学館に来ています。市立中央図書館・市立こども図書館と同じ建物の中に文学館があるんだ。大きな建物だね!
建物全体の設計は、建築家の磯崎新さんだよ。文学館では森鷗外や林芙美子など、北九州市にゆかりのある文学者たちの原稿・手紙といった資料を集めて展示しているんだ。文学賞や詩のコンクール、講座やイベントもたくさん行われているよ。
建物の中は、天井が高くて広々してる。こんな場所なら、いろいろな考えや想像がどんどん広がりそうだな。深いブルーのステンドグラスも、すがすがしくてきれい。
そうそう、あのステンドグラス、よく見るとおもしろいんだ。江戸時代の思想家・三浦梅園の本にあった図から、磯崎新さんがデザインしたんだって。元の図は、天地のなりたちを表したものらしいよ。
![今週の算数・数学フォト 北九州市立文学館 ステンドグラス](https://mathconnect.tokyo-shoseki.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/photo_kitakyusyu-bungakukan_img02-1024x683.jpg)
複雑に見えるけど、実はすっきりした模様なのかも。対称の軸がいくつかあるね。あ、しかも180°回転させるともとの図形にぴったり重なるね。この図形は、線対称な図形であり、点対称な図形でもあるんだね!
なるほど! 線対称、点対称な図形。その通りだ。それが美しさの元になっているのかもしれないね。
![今週の算数・数学フォト 北九州市立文学館 ステンドグラス](https://mathconnect.tokyo-shoseki.co.jp/wp-content/uploads/2022/02/photo_kitakyusyu-bungakukan_img03-1024x683.jpg)
あ! 小さく分けて考えると、図形の移動も見えてくるね。ステンドグラスの中心を回転の中心として90°回転移動させると、重なる部分もあるね。見ればみるほど、いろいろな見方ができる。もしかして、これが「天地の成り立ち」……つまり、世界の仕組みだということ?
三浦梅園は、こんなふうに世界をとらえていたのかもしれないね。美しく整ったデザインには、数学的な意味がひそんでいることがよくあるよ。
*写真提供:北九州市立文学館
*北九州市立文学館/福岡県北九州市。2006年開館。建物全体の開館は、1975年。
〒803-0813 福岡県北九州市小倉北区城内4-1
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