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中学校
2024.01.09
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践㊸~デジタル教科書/操作編(3年 三平方の定理②)~
相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生
今回は、3年三平方の定理の学習で活用したデジタル教科書の有効な方法をご紹介します。
①デジタルコンテンツで自分に合ったタイミングで確認し、実感を高める
□単元:7章 三平方の定理 □内容:p.190 三平方の定理の逆 □学年:中学3年
教科書p.190は、三平方の定理の逆について確かめます。生徒には、まず \(\text{AB}=5\text{cm}\)、\(\text{BC}=4\text{cm}\)、\(\text{CA}=3\text{cm}\) の \(\triangle\text{ABC}\) を作図させます。その後、作図した三角形において三平方の定理が成り立つか、またその場合どのような三角形になるのかを考えさせ、証明へとつなげていきます。はじめに作図させることで、生徒に直角三角形の形を実感させることができます。
なかにはコンパスの機能や使い方を忘れている生徒もいるので、そのような生徒にはデジタルコンテンツを使って作図方法を提示することが有効です。デジタルコンテンツのアニメーションをスタートさせると、コンパスや定規が現れ、作図を開始します。デジタルコンテンツなので何度も見直したり、途中で停止させたりでき、生徒に合ったペースやタイミングで確認させることができます。
②デジタルコンテンツで図を使った類題も手間をかけずに提示できる
□単元:7章 三平方の定理 □内容:p.197 三平方の定理の利用 □学年:中学3年
教科書p.197は、座標平面上にある2点間の距離を三平方の定理を利用して求めます。座標を用いた問題は、\(x\) 軸と \(y\) 軸が垂直に交わっているので、直角三角形から三平方の定理を利用できる場面が多いです。ゆえに、対象となる直角三角形を見いだすことができるかどうかが、解答のポイントとなるでしょう。
この練習に有効なのがシミュレーションです。問題数も1つではなく、何種類か類題があるので、くり返し練習することができます。デジタルコンテンツなので、図とともに問題を滞りなく提示させることができ、生徒も考えやすいうえに準備の手間もかかりません。この類題をこなすことで、解答に必要な直角三角形を見いだす感覚を養うことができるのではないでしょうか。
③まとめ
作図や座標を用いた問題は、図を使った理解が必須です。デジタル教科書では、生徒がつまずきやすいところや理解のポイントとなるところに、随所にコンテンツが用意されているので非常に便利です。ぜひ活用してみてください。
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