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中学校

2023.11.21

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践㉟ ~デジタル教科書/共有編(1年 平面図形)~

相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生

 今回は、1年で学習する平面図形の実践で活用したデジタル教科書の有効な方法をご紹介します。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践㉗~デジタル教科書/共有編(1年 平面図形)~01

①アニメーションで作図の解法を可視化する

□単元:5章 平面図形  □内容:p.169 作図の解法  □学年:中学1年

 作図の解法は、言葉や文章で説明してもなかなか伝わりにくく、可視化することが大切です。以前実践③において、動画で確認する方法を紹介しましたが、デジタル教科書ではアニメーションで確認することができます。
 教科書p.169の課題は、三角形ABCの頂点から底辺へ垂線を作図する問題です。デジタル教科書の「問4」をクリックすると、問題が拡大されます。「スタート」をクリックするとコンパスが表示され、作図の流れをアニメーションで説明してくれます。アニメーションなので手順がわかりやすく、生徒の理解を助けることができます。これは、実践③で私が目指したことと同様の効果が期待できます。

①アニメーションなので手順がわかりやすく、確認しながらだれでも作図ができる
②何度も見直せるので、個人の習熟度に応じて確認したいところだけ確認できる
③授業以外の場面でも確認することができ、復習にも役立てることができる

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②作図の解法(アニメーション)から図形の性質を捉える

□単元:5章 平面図形  □内容:p.172、p.176 作図の解法  □学年:中学1年

 教科書p.172、p.176の課題は、作図を活用する問題です。ここでは既習の作図(図形)の性質を理解したうえで、問題に応じて、どのように作図をするか判断しなければなりません。少し難易度が高まったことで、悩む生徒も多くいますが、試行錯誤しながら考えさせたいものです。実践②や③で紹介したMeetの活用方法で生徒の解法を共有することもありますが、個々にアニメーションを確認させ、「何の作図を行っているのか」「なぜこの作図だと問題の条件に当てはまるのか」を考えさせるのも図形の性質を理解するうえで有効です。

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 垂直二等分線の作図の解法がアニメーションで示されることで、その性質を捉えやすくなります。作図の目的は、作図を正しく行うことで図形の性質を学ぶことです。そのためには、作図の過程が非常に重要です。過程にこそ図形の性質が隠れているからです。だからこそ、アニメーションで何度もその過程を可視化できるようになったことは、単元の目的を達成するうえで非常に大きなことだと思います。

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