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中学校

2022.08.18

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践⑪~Dマークコンテンツ/操作編~

相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生

 

 今回は、Dマークコンテンツを活用した生徒の学び方(個別最適化と理解支援)で有効な方法をご紹介します。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑪~Dマークコンテンツ/操作編~01

①個々に操作できることで自分の習熟度に合わせて学び直しができる

□単元:3章 1次関数  □内容:グラフの特徴とまとめ(p.65~p.70) □学年:中学2年生

 関数のグラフ、特に1次関数を苦手とする生徒は多くいます。ここで大切なのは、既習した比例とのつながりです。比例する部分と定数の部分を表す式において、表やグラフと関連付けて考える際に、有効なのがDマークコンテンツ「表・式・グラフの関連を調べよう」です。

傾き \(a\) と切片 \(b\) の値をさまざまな値に変えることができ、表、式、グラフに反映されるので、すぐにその関連を調べることができます。計算が苦手な生徒やグラフのかき方に自信がない生徒に対して、ねらいの達成のための支援ツールとして非常に有効です。

また、傾きが分数、負の数、0などの値においても、グラフとの関連を簡単に調べることができるので、グラフの特徴を整理したい生徒の手助けにもなります。

このことは、個々の習熟度に合わせた個別最適な学びに繋がるはずです。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑪~Dマークコンテンツ/操作編~02
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑪~Dマークコンテンツ/操作編~03
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑪~Dマークコンテンツ/操作編~08

②グラフの概要や傾きと切片の特徴を理解し、整理するところまでを大切にする

 グラフをかくのにかかる時間にも、個人差があるものです。早い生徒は1分で終わり、遅い生徒は1時間経っても終わらないことも考えられます。

しかし、Dマークコンテンツを使うことで、自分で答えを確認し、何度も見直すことで傾き、切片とグラフとの関連に気づく生徒も多くいます。考えるよりも前に一方的にかき方を教えられても生徒は時間が経つとすぐに忘れてしまいます。自分で考えさせ、気づかせるほうが知識が定着し、生徒の主体性にも繋がるはずです。仮に教えるにしても、一度考えて、イメージを持たせてからのほうが、生徒の理解度はより高まるでしょう。

グラフで特に大切なのは、グラフの概要がイメージできるかどうかだと私は考えます。単にグラフをかけるようになるだけではなく、傾きと切片の特徴を理解し、整理するところまでがゴールです。そういう意味でも、Dマークコンテンツは、時短や効率化に最適なツールだと考えます。

Dマークコンテンツ「1次関数のグラフを調べよう」の生徒の回答例

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑪~Dマークコンテンツ/操作編~05

教科書p.70の問7から振り返った生徒のまとめ(例)

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑪~Dマークコンテンツ/操作編~06

<左図からわかること>

  • 傾き のグラフは、 \(a \gt 0\) では右上がりの直線となり、\(a \lt 0\) では右下がりの直線となる。
  • グラフはすべて、\(y\) 軸上の点(0,2)を通るから切片が等しいことがわかる。

<右図からわかること>

  • グラフが平行になる理由は、傾きの大きさが等しくて増え方が一定だからである。
  • 例えば \(y=2x+4\) のグラフは、\(y=2x\) を、\(y\) 軸の正の方向に4だけ平行移動したものである。
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術実践⑪~Dマークコンテンツ/操作編~07

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