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中学校
2022.06.15
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践⑨~Google Meet/発表・共有編~
相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生
今回は、ハイブリット型授業のご紹介です。新型コロナウイルス感染症によって私たちの環境は大きく変化しました。本校でもその影響を受けて学級閉鎖や登校を自粛する生徒がいました。登校した生徒も登校できない生徒も同じように授業に参加できる方法が、まさにハイブリット型授業です。
①授業の見学ではなく、参加させることを目的とする
ハイブリット型授業となるとどうしても、「授業の方法を変えなければならないのではないか」「ビデオカメラを何台か設置する環境づくりの手間がかかる」という意見が聞こえてきます。また、この方法だと「黒板を映すべきなのか」「教員や生徒を映すべきなのか」「誰の声を取るべきなのか」など、多くの課題があります。教室で黒板を使いながら授業を行う形だと自宅の生徒も焦点が定まらず、何に集中すべきかわからないため、授業に落ち着いて取り組めません。
これらの課題を克服するのに有効なのは、実践②でも紹介した書画カメラ方式授業です。これは、クロームブックのカメラで映し出し、Google Meetで画面を共有する形なので、場所が教室でなくても同じように繋がることができます。つまり、自宅でも同じように参加することができるのです。また、先生側も授業を進める上で特別な準備は必要ありません。マイクをオンにし、事前に周知しておけば、生徒も意識して参加してくれます。実際に自宅から参加した生徒からは、「普段と同じように授業を受けられたので、良かった」「楽しかった。繋がれている実感があった」などの感想を聞くことができました。
②欠席した生徒もその日の授業を自宅で何度も見直せる
私は授業でワークシートを使用しているので、授業後に解説したワークシートをスキャンして、PDF化したものをGoogle Classroomのストリームに載せています。こうすることで、その日欠席していた生徒だけでなく、長期間入院していた生徒ともGoogle Classroomで連絡を取り、授業の確認を行うことができました。ご家庭からも「大変助かりました」と感謝の声を頂くことができました。
③まとめ
今回は授業の内容というよりも、授業の方法に関しての紹介となりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、学校の在り方については大きく変わるかもしれません。今回ご紹介した授業スタイルも一助として参考にして頂ければ幸いです。
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