今日の授業のひと工夫

中学校

2024.01.12

【1年6章】
柱体の体積の考え方

「新しい数学」1年6章p.210では、角柱や円柱の体積を求める式を見直します。角柱や円柱を、その底面がそれと垂直な方向に高さの分だけ動いてできた立体と捉えます。そして、これらの体積が(平面図形の面積)\(\times\)(移動の距離)で求められることに気づかせ、柱体への理解を深めることをねらいとしています。角柱や円柱の体積は、小学校では直方体の体積に帰着させることにより求めています。

【1年6章】柱体の体積の考え方01
▲新しい数学1 p.210
【1年6章】柱体の体積の考え方02
▲新しい算数6 p.121

全国学力・学習状況調査では、H22A 5(4)(正答率43.2%)、H29A 5(4)(正答率53.0%)で柱体に関する問題が出題されました。H22A 5(4)では、三角形を垂直方向に動かすことで柱体が構成されていることが理解できているかどうかを問うています。H29A 5(4)は、円柱の体積を求める問題であり、「円柱の体積を求めることに課題がある」という結果が出ています。小学校で学んだことを振り返り、柱体の体積の求め方をていねいに確認したいですね。

さらに、この調査では、円周の長さと円の面積を混同していることによる誤答も多く見られています「新しい数学」1年p.306「算数の確認」のページを振り返りにぜひご活用ください。

【1年6章】柱体の体積の考え方03
▲新しい数学1 p.305、306

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>角錐や円錐の体積を、角柱や円柱の体積と比べて考えてみよう。

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