今日の授業のひと工夫

中学校

2023.10.04

【2年4章】
対頂角、同位角、錯角の指導について

2年4章p.102、103「平行線と角」では、対頂角、同位角、錯角のそれぞれの定義と性質を学びます。

【2年4章】対頂角、同位角、錯角の指導について01
▲新しい数学2 p.102、103
【2年4章】対頂角、同位角、錯角の指導について02
▲新しい数学2 p.102

対頂角は、直角などのように角として単独にあるわけではなく、向かい合った2つの角の間の関係であることをしっかりと押さえたいですね。
また、図形の性質の考察では、まず直観的な理解のうえに立って、帰納的、演繹的に説明するという流れが大切です。シーソー、折りたたみいす、はさみ等の身のまわりで直線が交わってできるいろいろな事例に触れたり、考えたりして、生徒の興味・関心を高めたいですね。

【2年4章】対頂角、同位角、錯角の指導について03
【2年4章】対頂角、同位角、錯角の指導について04
▲新しい数学2 p.102

対頂角の性質は、「対頂角は等しい」と簡潔に内容だけを示していますが、「2直線が交わってできる対頂角が等しい」という意味であることを明確にしたいですね。また、このとき、「直線がどんな交わり方をしても、対頂角であれば等しい」という意味であることも理解できるようにしたいですね。

【2年4章】対頂角、同位角、錯角の指導について05
▲新しい数学2 p.103

同位角、錯角も、対頂角と同様に、1つの角についての名称ではなく、2つの直線に1つの直線が交わってできる角の位置関係を示しています。また、2直線が平行であるかどうかに関係しないことにも注意して指導したいところです。
定義そのものを文で表現したり、覚えたりするのではなく、どれが同位角で、どれが錯角かが、図の上で確実に捉えられるようにすることが大切ですね。

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