教科書・教材のひと工夫(高校)

高校

2026.05.28

授業でどう使う?
『統計的な推測』アニメーション

 来年度から使用する教科書の検討において,先日の記事でもご紹介した,数学Bの『統計的な推測』の扱いが気になるという先生も多いかと存じます。
 様々な工夫を凝らしていますが,一方で「アニメーションがあるのは助かるけれど,実際に,どんなふうに授業に組み込むのか,まだイメージがもてない」といったお声をいただくこともございます。

 そこで今回は,前豊島岡女子学園高等学校教諭根岸靖先生に,「中心極限定理」と「棄却域」の2つのアニメーションを例に,実際にどう授業に組み込むかについて,お話を伺いました。

「中心極限定理」のアニメーション

 推定や検定の基本となるのが,標本平均の分布と正規分布の関係を表す「中心極限定理」です。
 教科書紙面にある具体例に加え,他の母集団分布の場合にも正規分布に近づくことを実際に確認できるような解説も追加した,4分弱のアニメーションをご用意しました。

授業でどう使う?『統計的な推測』アニメーション
▲実際のアニメーションはこちら
〈根岸先生のコメント〉
 この定理は,言葉で説明することも,板書することも難しい内容です。
 その難しさを生徒と共有したところで,「ちょっと動画を見てみましょうか」と授業での説明の中に動画を取り入れることで,定理のイメージをもつことができそうです。
 また,動画の2:45~の場面では,他の母集団分布が表示されたタイミングで一時停止して「この場合には,\(n\) を大きくするとどんな分布になると思いますか?」と問いを投げかけたりすることで,生徒との双方向的なやりとりにも使えそうです。

「棄却域」のアニメーション

 教科書では,仮説検定において「確率( \(p\) 値)の方法」と「棄却域の方法」の両方を取り上げています。この2つの方法をつなぐ,有意水準と棄却域の関係を解説した4分弱のアニメーションをご用意しました。

授業でどう使う?『統計的な推測』アニメーション01
▲実際のアニメーションはこちら
〈根岸先生のコメント〉
 有意水準と棄却域の関係は,内容が入り組んでいて,一回の授業での説明だけでは生徒もなかなか理解しにくい箇所です。
 この動画は,仮説検定の流れを授業で学んだ後に,次の授業の冒頭で「前回の授業では棄却域を学びましたね」と振り返る場面などで使えそうです。
 また,動画に続けて「有意水準1%のときはイメージできますか」などと問いかけることによって,棄却域の理解を深めることができそうですね。

 動画を取り上げるタイミングや,一時停止して発問を投げかける,動画のあとに発問を投げかけるなど,授業で活用する際のヒントが詰まったコメントをいただきました。先生方のご参考になれば幸いです。

※これらのアニメーションは,Advanced,Standard,Selectの3シリーズでお使いいただけます。

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