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中学校

2021.09.27

【教えて!執筆の先生!】

3年3章:「2次方程式」の解法の順序の意図

Q.

2次方程式の解法が、「平方根の考えを使った解き方」→「解の公式」→「因数分解を使った解き方」の順序になっているのはなぜですか。

A.

2次方程式の解法の指導順序には、主に次の2つがあります。
ア)平方根の考えを使った解き方→解の公式→因数分解を使った解き方
イ)因数分解を使った解き方→平方根の考えを使った解き方→解の公式

イ)では、生徒にとって比較的簡単な「因数分解を使った解き方」を先行させ、因数分解できない場合の解法として「平方根の考えを使った解き方」を学んでいきます。

東京書籍の教科書はア)の順序で構成しています。ア)は一般的な解法を先行させる立場です。中学校の範囲であればどんな2次方程式でも解けるようになったあと、因数分解できる特定の2次方程式では簡単に解ける方法もあることを理解させる流れになっています。また、直前の2章「平方根」の学習後、「平方根の考えを使った解き方」を続けて学習するので、生徒にとって取り組みやすいと考えられます。

また、「いろいろな2次方程式」では、これらの解法を関連づけたり、どの解法を使って2次方程式を解けばよいかを考えたりする学習が行えるようにしています。

3つの解法を別々のものとして捉えるのではなく、統合的に見直すことも大切ですね。

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