今週の算数・数学フォト
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グリーンパーク
©北九州市
りくです。ここは福岡県北九州市のグリーンパーク。ずいぶん大きな公園だよ。こんなに広い芝生は初めて見た。
北九州市で一番大きな公園なんだ。響灘緑地の面積は約200ha。サイクリング、水遊びのできるじゃぶじゃぶ池（夏限定）、ポニー広場やカンガルー園や温室、大きな遊具もいろいろあるよ。バーベキューやキャンプのエリアもあるから、そのままお泊まりもできちゃう。さあ、どこから行こうか。
さっきから気になっていたのは、丸く盛り上がったステージみたいな、ここ。へえぇ、周りがぐるっとブランコになってる。しかも、「ギネス世界記録達成」って書いてあるよ。「世界で最も長いブランコセット、163.35m」だって！
うふふふ。なんと、100人が同時に乗れるブランコだよ。2019年5月11日の完成イベントの日に、全部のブランコを同時にこいでギネスに挑戦。ばっちり認定されたんだ。163.35mというのは、ブランコがぶら下がっている梁（はり）の長さ。丸いブランコセットの全体を円としたときの円周だね。
100人が乗れるということは、全部で100台あるのか。もう少し詰めれば、もっとたくさんのブランコが並びそうなのにな。
ブランコは、いきおいよく遊んでも事故が起きないように、安全基準があるからね。ブランコとブランコの間隔も、必要な長さが決まっているんだ。
なるほど、間隔が大事なのか。円周の長さもブランコの数もわかっているから、計算できるね。
まず、ブランコは2台で1組になってて、50組ある。通路は2カ所あって、ちょうど1組分ずつ空いてるね。つまり1組分の長さは
\(\quad 163.35 \! \div\! (50\! + \!2)\!=\!3.1413\cdots\! \)
で、約3.14mだね。
あれ？ ますりん、円周率とほぼ同じになった！
うふふふ。ちょっと面白い偶然だね。ブランコで腰をかける部分は「座板」というんだけど、座板の長さを50cmと考えると、座板と座板の間隔はどれくらいになりそう？
まず、1組分の長さは3.14mだから314cmだね。柱の直径は、キリよく14cmと考えることにすると
\(\quad 314\! -\! (14\! +\! 50\! \times\! 2)\! =\! 200\)
ブランコは2つだから、間隔は3つだね。
間隔の長さがどれも同じだとすると
\(\quad 200\! \div \! 3\! =\! 66.66\cdots\)
ブランコとブランコの間は、約67cm空いているよ！
りくさん、ばっちりだ。一般的な安全基準で、ブランコの座板の横の間隔は65cm以上、必要だとされているんだよ。
やったあ。こんなふうにうまく計算できると、気持ちがいいね。さっきたまたま出てきた円周率の3.14を使って、ブランコセット全体の円の直径だって計算できるよ。
\(\quad 163.35\! \div\! 3.14\! =\! 52.02\cdots\)
直径は約52mだ。
直径がわかったから、面積も計算できるね。
半径は、\(52\! \div \! 2\! =\! 26\) で26mだから、円の面積は
\(\quad 26\! \times \! 26 \times \! 3.14\! =\! 2122.64\)
2122.64m2 だ。
さあ、スッキリしたところで、いよいよブランコをこぐぞー！
＊北九州市立響灘緑地｜グリーンパーク／福岡県北九州市。1992年開園。4haの大芝生広場のほか、バラ園、熱帯生態園なども。ポニー広場やカンガルー広場では、動物と触れ合うことができる。
＊写真提供／北九州市立響灘緑地
〒808-0121 福岡県北九州市若松区竹並
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