リカちゃんキャッスル
はるかです。ルーローと福島県に来ました。かわいいブルーのお城だね。テーマパークかな。えっ？ よく見たら「Licca Castle」って書いてある。お人形のリカちゃん？
まさにリカちゃんのお城、「リカちゃんキャッスル」だよ。実は、リカちゃんを作っている工場と歴代のリカちゃんを展示するミュージアムなどを見学できるんだよ。1993年にオープンしているから、2023年で30周年だね。
なつかしいなぁ。好きだよ、リカちゃん！ さっそく中に入ってみたいけど……でもその前に、この建物自体も気になるんだよね。ずいぶん、たくさんの種類の立体でできてる。塔の部分も、カラーコーンみたいに丸いのと角があるのと、混ざってるし。
へえぇ、本当だ。はるかさん、よく見ているね。他にも、種類がある？
いろいろあるよ。とりあえず、見えた立体を図に描いてみようかな。ええと、まずゲートの上に、三角柱があるでしょう？ その両側の柱の上に乗っている立体も似た形だけど、よく見ると先がとがってる。それから……
さすが！ そうやって描き出してみるのは、とってもいい方法だね。
えへへへ、ほめられた。見て。全部、描けた！
ほうほう、たくさん出てきたね。
まず、角ばっているものと丸いものに分けられる。
〈ア、イ、ウ、カ、キ〉は角ばっていて、〈エ、オ〉は丸いよ。
なるほど！ いい分け方だ。「角ばっている立体」はすべて平面でできた立体、つまり「多面体」だね。丸い面のある〈エ、オ〉は、図形をぐるりと回転させてできる立体だと考えることができるよ。どんな図形を回転させたのか、はるかさん、想像できるかな。
〈エ〉は三角形かな。でも〈オ〉は？ ええとええと……。あっ。ツナの缶詰みたいに、パタッと倒してみるといいかも！ そうか、長方形だ。
ばっちり正解！ じゃあ次はね、全体を別の分け方で考えてみることはできそう？
そう、それもやりたかったんだ。先がとがっていないか、いるか。これも大事な違いだよね。
〈ア、ウ、オ、キ〉は下から上までまっすぐだけど、〈イ、エ、カ〉はとんがってる。真横から見ると、ぴしっと三角形だよ。
すばらしい。まっすぐな〈ア、ウ、オ、キ〉は、ハシラと書いて「柱（ちゅう）」。先がとがった〈イ、エ、カ〉は「錐（すい）」というよ。錐というのは、穴を開ける工具、キリのこと。
「三角柱」は、小学校でも習ったな。〈ア〉はひらべったくて柱には見えないけど、立体としては三角柱。〈キ〉は八角柱だね。〈イ、エ、カ〉も同じように名前をつけていくと、〈エ〉は円錐、〈カ〉は八角錐だ。ねぇルーロー、ここまでの話って、こんなふうに整理できるんじゃない？
おっ、これはいいね。いろいろな種類の立体が、すっきり整理できた。じゃあいよいよ、中に入ってみる？ ドレスをレンタルして、リカちゃんになりきることもできるんだよ！
＊「リカちゃんキャッスル」／福島県田村郡小野町。1993年に日本初のリカちゃん人形の一貫生産オープンファクトリーとして開設。株式会社タカラトミーの許諾を受けて、リカちゃんキャッスルオリジナル「リカちゃん」をはじめ様々な人形を製造販売している。歴代のリカちゃんの展示を見られるほか、工場見学もできる。
〒963-3401 福島県田村郡小野町小野新町中通
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