今週の算数・数学フォト

2023.04.17

歴代総理大臣の出身地

伊藤公記念公園

こうたです。ますりんと、山口県の「伊藤公記念公園」に来ています。伊藤公の公園? 「伊藤公」って?

もちろん、伊藤博文公爵だよ!伊藤博文公は昔の長州藩、つまりここ山口県光市の出身で、敬意を込めて「伊藤公」と呼ばれているんだ。

そうか、初代の総理大臣だね。もちろん知っているよ!

あのきれいな洋館は、伊藤公の生涯をたどることができる資料館。伊藤公が生まれた家も復元されているし、ご自身で基本設計した建物も公開されているんだよ。じゃあ、こうたさん、ここでクイズ!
日本の総理大臣の出身地*で、一番多い都道府県はどこだと思う?

うーん。やっぱり東京都かな?なんといっても、人口が多いし。

うふふふふ。惜しい。東京都は2位で、実はこの山口県が1位なんだ。初代の伊藤博文公から今の岸田文雄総理大臣まで、歴代の総理大臣は、全部で64人。そのうちの8人が山口県出身なんだよ。2位の東京都は6人だね。

【今週の算数・数学フォト】歴代総理大臣の出身地02

へえぇ、本当だ。でも、山口県から、どうしてそんなにたくさんの総理大臣が出たんだろう。ん?なんだろう。何か思い出しそう……ええと、ここは長州藩だったんだよね……?

いいところまで来ているよ、こうたさん。そう、明治維新は、薩摩藩と長州藩が中心になって進められたんだ。今でいう、鹿児島県と山口県だよ。そして明治新政府が始まって、1885年に内閣制度がスタート、伊藤公が初代総理大臣になったというわけ。明治時代の総理大臣を、出身地と一緒に並べてみたよ。

【今週の算数・数学フォト】歴代総理大臣の出身地03

わぁ、山口県と鹿児島県ばっかりだ。そして最初は、キレイに交代だったんだね。しかも伊藤公は、4回も総理大臣になっていたのか。

そう。総理大臣経験者の人数だけじゃなく、「いくつの代の内閣総理大臣になったか」という数え方もあるね。岸田文雄総理が誕生したのが、ちょうど第100代内閣。今は第2次岸田内閣だから、第101代になるというわけ。

「代」で考えても、やっぱり山口県が一番多そうだな。でも、どのくらいの割合になるんだろう? あっ。100代までの内閣で考えてみると、ちょうど、%で表しやすそうだ。

すごい!いいところに気づいたね。

山口県出身の総理大臣が、100代のうち20代だから、やっぱり山口県が1位で、20%だ。2位は東京都の10代で、10%か。山口県と東京都の総理大臣経験者の数の差はたった2人だったけど、この見方だと、山口県は東京都の2倍になるね。グラフにすれば、もっといろいろなことが見えてくるかも?

どんなグラフがいいかな。棒グラフ、帯グラフ、円グラフ……。いろいろ作って、見比べてみようか!

【今週の算数・数学フォト】歴代総理大臣の出身地04
【今週の算数・数学フォト】歴代総理大臣の出身地05
【今週の算数・数学フォト】歴代総理大臣の出身地06

*伊藤公記念公園/山口県光市。

*出身地は原則として、戦前は「出生地」を、戦後は「選挙区」を記載。

〒743-0105 山口県光市束荷

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