今週の算数・数学フォト

2023.03.27

雪の結晶の作り方

中谷宇吉郎 雪の科学館

うーん。これはなんとも、本当に……きれいな結晶だね。雪の結晶って、こんなに種類があるんだね。こんな形が、自然にできちゃうなんて……。

ますりんです。ここは石川県加賀市にある、「中谷宇吉郎 雪の科学館」。しほさんは、さっそく雪の結晶の美しさに夢中になってしまったね。中谷宇吉郎博士は、世界で初めて人工の雪の結晶を作ることに成功した人だよ。
どんな条件のもとでどんな形の結晶ができるのかということも、細かく解析したんだ。「雪は天から送られた手紙である」という、美しい言葉も有名だね。

「雪は天から送られた手紙」。つまり、降ってきた雪を見れば、その時の空がどんな状態か、わかるということ?きれいな表現だなぁ。

さすが、しほさん!そう、とっても詩的な表現だよね。そしてこれは、「中谷ダイヤグラム」とよばれる図(相関図)だよ。横軸が気温、縦軸が水蒸気量になっていて、温度と水蒸気の量と結晶の形の関係が一目でわかるように工夫されているんだ。

【今週の算数・数学フォト】雪の結晶の作り方03

あ、この*(アスタリスク)みたいな形。雪の結晶といえば、まず思い浮かぶのはこの形だよね。

こういう美しい形を見ると、自分で作ってみたくなるのがしほさんじゃなかったっけ?せっかくだから、この折り紙を使って、雪の結晶の形を作ってみようか。

やったー!切り紙だ。まずは折り紙を4つ折りにして、それをさらに三角に折ったらどうかな。はさみできれいな模様を切るよ。さぁ、開いてみると……。あれ?*みたいな形にならないな。そうか、最初に4つ折りにしたから、四角形になっちゃったんだ。

【今週の算数・数学フォト】雪の結晶の作り方04

ふふふふ。いいところに気づいたみたいだね。次はどうする?

最後に紙を広げたとき、四角形じゃなくて六角形になるようにしたいんだよね。つまり、4つじゃなくて6つに折るということだから……うーん、こんな折り方なら、どうかな?

【今週の算数・数学フォト】雪の結晶の作り方05

なるほど! 一度、2つ折りにした折り紙を、次は斜めに3つ折りにするんだね。

そうそう!そして、また折ってから、きれいな模様で切って・・・開いてみるよ・・・やった!大成功!

【今週の算数・数学フォト】雪の結晶の作り方06

やったね、しほさん。ところで、この建物自体も六角形が基本になっているのは、気がついている?ほら、天窓の形を見てみて!

【今週の算数・数学フォト】雪の結晶の作り方07

*中谷宇吉郎 雪の科学館/石川県加賀市。1994年開館。雪をイメージした六角形の塔が配置された建物は、磯崎新氏の設計。
*画像・中谷ダイヤグラム提供:中谷宇吉郎 雪の科学館
*折り紙のイラスト:大野寛武先生制作

〒922-0411 石川県加賀市潮津町

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