今週の算数・数学フォト
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- 世界に伝え続ける、原爆の被害
しほさんと一緒に、「広島平和記念資料館」に着いたところだよ。原子爆弾の爆心地近くに残っている有名な原爆ドームから、歩いて10分くらいだったね。資料館の開館は、原爆投下から10年後の1955年。それからずっと、被爆者の遺品や当時の写真、核兵器の危険性などを伝え続けている場所だよ。
実は学校で、被爆者の方のお話を聞いたことがあるんだ。その後に図書館で探してみたら、すごくいろいろな本が見つかってびっくりしたんだよね。この資料館にも、たくさんの人が来ているのかな。
2017年には、開館からの入館者数の累計が7000万人になったんだって。もちろん一般の入館者も多いし、修学旅行の生徒たちも、全国からたくさん訪れているよ。それに、外国人の入館者もとても多いんだ。日本旅行で行くべき場所として、海外の旅行ガイドですすめられているんだね。あっ、そうだ! これまでの入館者数を見てみようか。外国人入館者の割合も、出ているよ。
うわぁ、細かい数字でいっぱい。こういう時は、わかりやすくするためにグラフで表すといいんじゃない?
そうそう、その通りだ。よし、やってみよう。
わかりやすくなった! ええと、年ごとの総入館者数は増えたり減ったりしているけど、2019年まではずっと100万人以上もいたんだね。ものすごい人数だ。2020年からガクンと減っているのは、もちろん新型コロナウイルスの影響だよね。外国人の入館者数は、2000年代になってからどんどん増えていってる。入館者数のうち、外国人はどれくらいを占めているんだろう?
うん、割合だね。外国人の入館者数の割合も、グラフで表してみようか。
このグラフが始まる1989年には、外国人の入館者の割合はたった5%くらいだったんだね。それがどんどん増えていって、30年後の2019年には30%近くになってる。入館者の、だいたい3人に1人が外国人だ。
入館者のうち外国人が占める“割合”のグラフは、外国人の入館者“数”のグラフと、同じような形になっているね。
え? それは当たり前じゃない? ……あ、そうか。当たり前のことではないね。年ごとの入館者数の変わり方がさほど大きくないから、たまたま似た形になっているだけだ。うーん。グラフから、本当にいろいろなことがわかるね。でもね、ますりん、そろそろ資料館に入ろうよ。ドキドキするけど……。
*広島平和記念資料館/広島県広島市。資料を収集・展示するとともに、被爆者の体験講話や、平和学習のための資料の貸出しも行っている。
*原爆ドーム/広島県広島市。1945年8月の原子爆弾投下で全焼した、産業奨励館。被爆した当時の姿のまま保存されている。
〒730-0811 広島県広島市中区中島町
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