今週の算数・数学フォト
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- 鍵穴形の面積は?
*撮影:井手三千男 写真提供:東広島市教育委員会
ますりんと、東広島市に来ています。芝生がきれいな公園を歩いていたら、石でできた小山があったよ。上からの写真を見ると、くっきりした鍵穴の形。これは「前方後円墳」だよね! 社会科で出てきたよ。昔の、立派なお墓なんだ。
これは広島県内でいちばん大きな古墳、「三ツ城(みつじょう)第1号古墳」だよ。こうたさんの言う通り古代の豪族のお墓で、5世紀の前半というから、1600年も前に作られたものと考えられているんだ。
そんな昔に、たくさんの石を使って、これほど大きくてきれいな形のお墓を作った人たちがいたんだね。なんだかクラクラするよ。そしてこれ、どれくらいの大きさなんだろう? だいたいの面積を知りたいけど、形がややこしいね……。
いやいや、こうたさん。さっき、自分でヒントを言っていたじゃないか。前方後円墳というのは、前の部分が四角い「方形」で、後ろの部分が丸い「円形」をしているという意味の名前だよ。
インターネットで上空からの写真を見つけたよ。
そうか! まずは、台形と円に分けてみればいいね。問題は、重なりの部分だな。うーん……。円の中心と台形の頂点を結んだ三角形を、直角三角形と考えたらどうかな。
いいね、こうたさん! 3つの部分を計算したら、あとは、たし算だけで答えが出せそうだ。
実際の長さは、どうやって測ればいいかな。メジャーで測るには大きすぎるから、自分の歩幅を使って歩いて測るとか?
なるほど、確かにその方法もあるね。今回は、小山になっている部分が歩きにくそうだから、地図でおおよその長さを求めるのもいいと思うよ。地図上の長さを定規で測って、それを縮尺でわればいいんだ。実際の長さは、こんなふうだったよ。
よーし! ここまでくれば、あとはバリバリ計算だね。いくぞー。
*三ツ城古墳群/広島県東広島市。1982年に史跡として指定された。現在は公園として整備されている。
〒739-0025 広島県東広島市西条中央
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