今週の算数・数学フォト

2022.04.25

木も人も、傘をさす町

兼六園

はるかさんと、金沢にやってきたよ。ここ兼六園は、日本三大庭園のひとつ。元は、加賀藩主だった前田家の別荘だったんだ。

池がいくつもあって、本当に大きなお庭。大きな木もたくさんあるね。でも、あそこに見える木が、閉じかけの傘みたいになっているのはどうして?

「雪吊り」というんだ。冬の間に積もる雪で枝が折れないように、ロープで吊って守っているんだよ。金沢の雪は、湿っていて重たいんだ。あの木は、兼六園の中でもいちばん有名な「唐崎松」だね。唐崎松の雪吊りのためには、柱を5本、ロープは約800本も使うんだって。

円錐みたいな形だね。

確かに。枝の下の部分を円だと考えると、その通りだね。ピンと張られたロープがきれいだね。

つまり、ロープの1本1本は、円錐の母線だ。

さすがだね、はるかさん。そういえば、金沢は和傘でも有名なんだよ。江戸時代から、竹と和紙で丈夫な傘が作られてきたんだ。金沢では、人も木も、みんなが傘をさすんだね。

【今週の算数・数学フォト】木も人も、傘をさす町02
【今週の算数・数学フォト】木も人も、傘をさす町03

*兼六園/石川県金沢市
*石川県伝統産業工芸館

〒920-0936 石川県金沢市兼六町

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