そうたです。ルーローと一緒に、埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアムに向かっています。これは建物というより……巨大な岩みたいに見えるね。すごい迫力!
建築家の隈研吾さんのデザイン監修だよ。隈さんは、2019年に完成した国立競技場を設計したことでも有名だね。国立競技場ではたくさんの木材が使われていたけど、この角川武蔵野ミュージアムでは、石が使われているんだ。
うわ、本当に石でできているのか! そしてこの建物、遠くからはただの岩のカタマリに見えたけど、近づくと、ずいぶんややこしい形だな。壁が迫ってくるみたいだ。垂直になっていないんだね。
垂直や水平になっていない面が61面もある、複雑なデザインなんだ。コンピューターでシミュレーションを繰り返しながら、設計されたらしいよ。
石で、こんなに大きな建物ができるなんて。重量もすごそうだ。
使われているのは中国の花崗岩で、50cm×70cmの板が約20000枚も使われたんだって。重さは全部で、約1200tあるんだよ。
1200tか。その花崗岩の板1枚の重さは、どれくらいになるかな。ええと、1tは1000kgだから……1200000÷20000=60 で、約60kgか。
大人の体重くらいの重さの板が、2万枚も重なってできているんだね!
中は、地上5階建だよ。いろいろな展示室があるけど、4階と5階をつらぬく高い書棚に本がぎっしり詰まった「本棚劇場」が、ぼくは楽しみなんだ。さあ、行ってみよう!
*角川武蔵野ミュージアム/埼玉県所沢市
2020年にオープン。図書館と美術館と博物館が融合した、文化複合施設。
〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田3丁目31番地3 ところざわサクラタウン
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