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中学校

2024.06.04

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践56~デジタル教科書(3年 2次方程式②)~

相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生

 今回は、3年で学習する2次方程式の実践で活用したデジタル教科書の有効な方法をご紹介します。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践56~デジタル教科書(3年 2次方程式②)~01

①アニメーションで図形のイメージを高める

□単元:3章 2次方程式  □内容:p.86 2次方程式の利用  □学年:中学3年

 2次方程式の利用の導入では、章の導入からつながるように、畑の土地を長方形として捉え、さらに通路の幅を考えさせることで方程式を利用できないかを考えさせます。章の導入と異なる点は、通路があるところです。通路が十字の形で土地に入っていることで、畑が4つに分かれています。そのため、畑の面積の合計を考えるためには、少し工夫が必要です。生徒に「面積の合計を工夫して考える必要はないだろうか」と問うと、「通路を動かせないか」「通路を動かしても面積の合計は変わらないのではないか」という意見が出てきました。しかし、生徒のなかには、「通路を動かすこととは、どういうことなのか」「なぜ面積の合計は変わらないのか」と疑問に思う生徒もいます。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践56~デジタル教科書(3年 2次方程式②)~02
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践56~デジタル教科書(3年 2次方程式②)~03
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践56~デジタル教科書(3年 2次方程式②)~04

 そのようなときにもデジタル教科書のコンテンツが有効です。図のように通路を動かすようすをアニメーションで確認できるため、通路の動かし方と通路を動かしても面積が変わらないことを視覚的に捉えることができます。疑問に思っていた生徒もこのアニメーションを見ることで、「なるほど!」「そういうことか!」と声を挙げていました。
 このアニメーションはDマークコンテンツにもないコンテンツのため、従来の紙の教科書を使用した授業では、通路を動かせるような教材を画用紙で作り、黒板に提示して説明する手間がかかっていました。デジタル教科書なら、教材の事前準備や黒板に教材を提示する必要がないため、手軽に説明することが可能となります。

□単元:3章 2次方程式  □内容:p.88 立体の組み立て  □学年:中学3年

 この課題は、平面図形の条件から、長方形の紙の4すみを切り取って組み立てた直方体の容積を求めるものです。4すみを切り取ることで立体を組み立てられること、また、組み立てた直方体の縦、横、高さの長さを考える必要があります。生徒のなかには、これをイメージすることに苦労する生徒もいます。ここでもデジタル教科書のコンテンツが威力を発揮します。図のように直方体を組み立てるようすをアニメーションで確認できるため、非常にイメージを持ちやすく、平面図形で示される長さが、立体の縦、横、高さの長さとどのように関係しているのかを理解することの手助けになります。
 また、本コンテンツは類題を選ぶことができ、平面図形の条件を変えた問題を解くことで、問題の解決方法の定着にも役立てることができるでしょう。

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②まとめ

 今回は、図形の問題を考えるうえで重要となるイメージ力を高める方法について、デジタル教科書の有効な活用方法を紹介しました。図形の問題では、まず問題の内容をイメージできることが、方程式の意味を理解することに直結します。生徒が問題の内容をイメージできないと、学習意欲や授業に取り組む姿勢の低下につながってしまいます。本実践では、デジタル教科書のコンテンツを活用したことにより、視覚的に確認することができたため、問題の内容をイメージしやすくなり、多くの生徒のモチベーションUPや生徒が立式を考えるうえでの大きな手助けとすることができました。デジタル教科書のコンテンツは手間なく準備することができるので、ぜひ、みなさんも授業で活用してみてください。

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