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中学校

2024.01.30

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践51 ~デジタル教科書/操作編(1年 空間図形⑦)~

相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生

 今回は、1年で学習する空間図形の実践で活用した指導者用デジタル教科書の有効な方法をご紹介します。

【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践51 ~デジタル教科書/操作編(1年 空間図形⑦)~01

①平面の平行移動が柱の特徴であることを理解する

□単元:6章 空間図形  □内容:p.200 面の動き  □学年:中学1年

 次の課題を考えることで、柱体の体積の特徴は、同じ平面図形の積み重ねであることをより深く考える機会とすることができます。

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 既習の円柱や四角柱では、その向きから、底面の形がわかりやすかったと思いますが、今回のような階段状の立体は、一見すると底面の形がわかりにくく、見方を変える必要があります。この課題を通して、平面の平行移動こそが柱体の特徴であることや体積の求め方につながっていくことを実感させていければと思います。平面を平行移動させるというイメージを膨らませるためにも、デジタル教科書のシミュレーションが有効です。実際に階段状の平面が重なるようにして動き、立体となる様子を見ることができるので、多くの生徒がひとめで理解することができます。

②シミュレーションから、生徒の「なぜ?」を誘発する

□単元:6章 空間図形  □内容:p.205 円錐の展開図  □学年:中学1年

 次の課題は、円錐の展開図を考えさせる課題です。ここでは、展開図の概要をイメージさせることがねらいとなります。

課題 次の図は円錐の見取図です。この円錐の展開図をかきなさい。

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 この課題に取り組ませると、生徒の多くは、次の図のように側面になるおうぎ形の中心角が180°より小さい展開図のイメージを持ちます。

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 そのときに、デジタル教科書のシミュレーションで展開図を確認してみると、生徒は驚きます。「なぜ、そうなるのか」という疑問を持ち、考えたくなります。

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 シミュレーションで実際に円錐を展開してみることで、自分が思い描いていたおうぎ形とは異なる形となる。だから、自然に疑問を持ち、考えたくなる。デジタル教科書は、そういう機会を与えることにも活用できます。そのうえで「おうぎ形が異なるのは、なぜか」「何が変化すると形が変わるのか」という発問につなげて、弧の長さや中心角の求め方に迫っていけると生徒が意欲を持って学べるのではないでしょうか。

③球の体積と表面積を視覚的に捉える

□単元:6章 空間図形  □内容:p.220 球の体積と表面積の関係  □学年:中学1年

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 教科書の「数学のまど」には、球の体積と表面積の関係を説明したコンテンツがあります。このコンテンツには、シミュレーションが入っているので、視覚的にイメージを持つことができます。
 これまでも球の体積については、Dマークコンテンツや教具を使い、水の量を題材にして説明してきましたが、デジタル教科書のコンテンツでは、球の体積と表面積の関係について、細長い角錐に分割して説明しています。まさにICTならではの画期的な方法だと思います。

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