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中学校
2024.01.16
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践㊻~デジタル教科書/操作編(3年 三平方の定理④)~
相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生
今回は、3年三平方の定理の学習で活用したデジタル教科書の有効な方法をご紹介します。
①目的達成に向けて三平方の定理を利用する方法を学ぶ
□単元:7章 三平方の定理 □内容:p.200 三平方の定理の利用 □学年:中学3年
教科書p.200には、円錐の体積を求める問題がありますが、体積の求め方自体は、中学1年ですでに学習しています。ただ、体積を求めるためには高さが必要ですが、この問題では底面の半径と母線しか与えられていないので、このままでは求めることができません。
よって、前回の実践で平面図形の円と空間図形の直方体を扱ったように、今回は底面が円の空間図形である円錐の高さを、三平方の定理を利用して求めていきます。底面(円)の半径を1辺、母線を斜辺とし、空間内に直角三角形を見いだせるかどうかがポイントとなります。
その際、シミュレーションを使用することで、類題を解くことができます。デジタルコンテンツなので、図とともに問題を滞りなく提示させることができ、生徒も考えやすく、問題を準備する手間もかかりません。この類題をこなすことで、直角三角形を見いだすために、補助線(垂線)を自分でひく感覚を高めることができるようになります。生徒は、円錐の高さを求めるという目的を達成するために、三平方の定理がいかに大切か実感できるでしょう。
②デジタルフラッシュカードで気軽に学び直しをする
□単元:7章 三平方の定理 □内容:p.200 空間図形の体積の公式 □学年:中学3年
空間図形の体積を求める課題に取り組んでいると、公式を忘れてしまっている生徒も見受けられます。そのようなときには、デジタル教科書のフラッシュカードをおすすめします。デジタルコンテンツ上で図とともに角柱、円柱、角錐、円錐など、中学1年で学習した空間図形の体積の公式について一通り確認できるので、非常に便利です。また、実際に数値を与えた文章題もあるので、計算して体積を求めることもできます。
ここで確認すれば、多くの生徒にとっても学び直しのよい機会となります。特に空間図形の問題はさまざまな試験等で出題されることが多く、重視したい内容です。フラッシュカードは、自動で流すことができ、提示するスピードを変えたり、順番をシャッフルさせたりできます。一時停止もできるので、生徒に少し考えさせる時間を与えてもいいでしょう。教師側で問題をつくる手間も必要ないので、ぜひ気軽に使ってみてはいかがでしょうか。
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