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中学校
2024.01.16
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践㊺ ~デジタル教科書/操作編(1年 空間図形④)~
相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生
今回は、1年で学習する空間図形の実践で活用したデジタル教科書の有効な方法をご紹介します。
①点、線、面の軌跡をアニメーションで再現する
□単元:6章 空間図形 □内容:p.200 面の移動 □学年:中学1年
「点、線、面の動きの軌跡はどうなるのか」を考えさせるときに、有効なのはアニメーションです。実物のモデルでは表現できない残像を軌跡として残してくれるので、生徒にとってイメージしやすくなります。
点が集まると線に、線をスライドさせると面に、面が重なると立体になるという考え方は平面図形の面積や柱の体積の求め方にもつながる重要な内容ですが、説明だけではイメージしにくい内容です。デジタル教科書では、点から線への軌跡、線から面への軌跡、面から立体への軌跡について、個々に「スタート」をクリックし、アニメーションで視覚的に確認できるようになったので、理解の助けになることでしょう。
②回転体になるまでの過程が一目瞭然!
□単元:6章 空間図形 □内容:p.202 回転体 □学年:中学1年
回転体は、1つの直線を軸として平面図形を回転させてできる立体であることは、教科書p.201の長方形や直角三角形を使って紙面で確認することができます。これらのアニメーションはDマークコンテンツでも確認することができるので、イメージしやすいでしょう。
しかし、その他の図形については、回転体になる過程を紙面やDマークコンテンツで確認することができません。次の図A~Oは、デジタル教科書にある回転体のもととなる図形です。これらの図形もすべてアニメーションで回転体になるまでの軌跡を確認することができるので、より深い理解へとつなげることができるでしょう。
問5には、逆に回転体の見取図から、もとの平面図形を考える課題があります。
この課題に取り組んだときにも、デジタル教科書が役立ちました。個別に答えをアニメーションで確認できるので、自分で理解を深めることができます。空間図形をさまざまな視点から観察することができるので、(1)はコマのような形であることや、(2)は上から半分までくぼんでいる形であることなどを容易に調べることができます。
③まとめ
デジタル教科書は、Dマークコンテンツよりもアニメーションの数が格段に豊富です。また課題に取り組む過程で必要な箇所にボタンが配置されているので、生徒が解法を理解する際に非常に便利なツールになること間違いなしです。
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