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中学校
2023.08.29
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践㉕~Dマークコンテンツおよびデジタル教科書/操作編(3年 関数\(y=ax^2\)①)~
相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生
今回は、3年で学習する関数\(y=ax^2\)の導入の実践で活用したDマークコンテンツおよびデジタル教科書の有効な方法をご紹介します。
Dマークコンテンツ「ジェットコースターの動きを見てみよう」はこちら
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①動画でイメージをふくらませ、関心を高める
□単元:4章 関数\(y=ax^2\) □内容:p.94 関数\(y=ax^2\)の導入 □学年:中学3年
関数\(y=ax^2\)の導入では、ジェットコースターを教材として、時間と進んだ距離の関係から関数を捉えさせます。
進む距離は、斜面①では一定に増加していくのに対して、斜面②では急激に増加していくため、場面によって異なることがわかります。実際にジェットコースターに乗ったことがある生徒は、その急激な速さの増加が、アトラクションとしての醍醐味であると感じていることでしょう。しかし、なかにはジェットコースターに乗ったことがない生徒もいるかもしれません。私も過去に授業で聞いた際には、本当にわずかですが、乗ったことがない生徒もいました。
そのようなときには、デジタルコンテンツを用いて、動画を見せることをおすすめします。Dマークコンテンツ「ジェットコースターの動きを見てみよう」の動画では、ジェットコースターが、斜面①では一定のスピードで上るようす、斜面②では急激にスピードが増加して下りるようすをしっかりと確認することができます。ジェットコースターに乗ったことがある生徒にとっても、イメージをふくらませたり、関心を高めたりすることができるはずです。ぜひ、導入の仕掛けとして活用してみてください。
②シミュレーションで手間をかけず、調べたいところにフォーカスする
□単元:4章 関数\(y=ax^2\) □内容:p.96 関数\(y=ax^2\)の導入 □学年:中学3年
前述した斜面②の場面から、さらに具体的な値を用いて\(y=ax^2\)の式を確認する内容となります。今度は、理科の授業でも学習する「球を斜面で転がす実験」を通して、\(x\)秒間に球が転がる距離を\(y\)mとした場合の、\(x\)と\(y\)の関係を調べる題材を扱っています。
ここでもデジタルコンテンツが有効です。デジタル教科書のシミュレーションを活用すると、球を転がすことで、転がる距離の変化のようすを容易に調べることができます。道具を準備する必要もありません。加えて、シミュレーションのよさは、手間をかけず、何度もやり直したり、途中で止めたり、調べたい部分だけにフォーカスできたりすることではないでしょうか。本シミュレーションでは、時間を自由に決めることができるため、その時間に対応する進んだ距離を表示させることができます。
また、「残像表示」に「✔」を入れると、球が転がるようすの残像を表示することもできるため、時間にともなう距離の変化を容易に可視化することができます。
③まとめ
今回は、中学3年の関数\(y=ax^2\)の導入におけるデジタルコンテンツの有効性を紹介しました。今回活用した教材は、デジタルだからこそ提供できるものだと思います。生徒の体験に頼るだけではなく、このような工夫を少しでも取り入れることで、生徒がもつイメージをよりふくらませたいものです。
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