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中学校
2022.03.29
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践④ ~Dマークコンテンツ/操作編~
相模原市立相武台中学校
教諭 加藤光顕先生
今回は、Dマークコンテンツを活用した生徒の学び方(個別最適化と理解支援)で有効な方法をご紹介します。まず、Google Classroomのストリーム機能で、DマークコンテンツのURLをアップロードして、いつでもアクセスできるようにしておきます。
①自分で操作することにより、自分のペースで体験を通して学べる。
□単元:5章 平面図形 □内容:対称移動【導入の場面】 □学年:中学1年生
対称移動がどんな移動なのかを確認したいとき、Dマークコンテンツが有効です。対称の軸を自由に選択でき、自分のイメージと一致するか、体験を通して確認することができます。またこのコンテンツには、既習の回転移動も含まれているので、回転の中心を選択すれば、そこで自由に回転移動をすることもできます。進んだ生徒には、2回の対称移動と回転移動との関係についても考えさせることができます。個人の習熟度によって、復習にも役立てることができます。まさに自分のペースに合わせた学習となり、個別最適化の一助となるはずです。
②イメージしづらい立体図形にこそ、理解のサポートが不可欠です。
□単元:6章 空間図形 □内容:教科書p.201の回転体の確認 □学年:中学1年生
回転体を理解するうえで欠かせないのは、平面図形を回転させたときにできる軌跡のイメージです。これができないと、母線はおろか、立体の概要についても考えることができません。手作りの教材で竹とんぼのように回転させて、生徒に提示しながら説明をしたこともありますが、理解に個人差がありました。
クロームブックを利用することで、Dマークコンテンツが非常に身近になり、生徒一人ひとりが平面図形から回転体になるイメージ、母線の位置、元の平面図形の形、見取り図から回転体の概要を知ることなどを確認することが簡単にできるようになりました。また、個人の理解度によって、自分で図形を選び確認することができるので、すべての生徒がそれぞれの課題に応じて理解を深めることができます。
③まとめ
今回は、Dマークコンテンツを活用した生徒の学び方(個別最適化と理解支援)で有効な方法を紹介しました。1人1台のクロームブックがあることで、Dマークコンテンツを身近に使うことができるようになり、自分の理解度に合わせて学ぶことができます。イメージしづらい内容の理解の支援に役立てることが期待できるのです。特に神奈川県入試問題では、空間図形からの出題が多く、その傾向として立体図形をイメージする力が問われています。1年生の段階で苦手意識をもたせないためにも、Dマークコンテンツを活用して、生徒が粘り強く課題に取り組める環境を創りたいものです。
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