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小学校
2021.11.10
【ICT教育のイマ】資質・能力の育成×デジタルコンテンツ① 「知識・技能」×デジタルコンテンツ
資質・能力の3つの柱、「知識・技能」・「思考力・判断力・表現力」・「主体的に学習に取り組む態度」。これらをいかに育成するのか、日々奮闘されていることでしょう。今回は、資質・能力の育成の道具としてデジタルコンテンツを活用するアイデアについて、環太平洋大学の前田一誠先生をナビゲーターにお迎えし、具体例をご紹介します。
~教えてくださった先生~
前田 一誠 先生
環太平洋大学教授。元広島大学附属小学校教諭。小学校での指導経験が豊富で、全国各地での指導助言にも精力的に取り組む。指導者、学習者それぞれの立場から、有効なICT活用についても日々思案中。算数教科書「新しい算数」の編集委員。
第1回となる本記事では、「知識・技能」の育成のために、デジタルコンテンツをどのように活用するとよいか、先生にご紹介いただきました。
一口にデジタルコンテンツといってもさまざまなものがあります。ここでは、令和2年度発行算数教科書「新しい算数」の内容にひも付く「Dマークコンテンツ」を例にご紹介します(Dマークコンテンツへのアクセス方法についてはこちらをご覧ください)。
知識・技能の定着には、「わかりやすさ」「繰り返し」といったことが大切です。これらの点に配慮されたDマークコンテンツがあります。
推しコンテンツ① 3年上 「円のかき方を知ろう」
(「新しい算数」3上p.124~125)
[推しポイント!] 汎用性が高く、繰り返し見ることができる!
黒板での1回の模範演示で習得できる子どもばかりではありません。コンパスの使用をはじめとする作図技能は、その根拠まで含めた理解が必要です。このDマークコンテンツは、何度も再生したり、止めたりできるため、個に応じたペースでかき方が理解でき、技能が身につきます。模範演示の代わりにすることで、フォローを要する子どもに丁寧に指導できます。作図ができる根拠を考える時間も確保しやすくなりますよ。
右利きの教員が演示しにくい左利きの子ども向けの動画や、別アングルの動画も。また、他学年でも、2年「直線のひき方」、4年「分度器の使い方」「垂直・平行な直線のひき方」という同様のコンテンツがある。
[ワンモア POINT!]
授業の数時間では、十分に作図技能を身につけるのは難しい。そこで、家庭の通信環境が整っていれば、家で視聴して練習するのも有効! 4、5年でもコンパスを使うので、学年が変わっても活用できますね。
推しコンテンツ② 4年下 「計算練習をしよう」
(「新しい算数」4下p.6)
[推しポイント!] スピード感のある練習が、繰り返しできる!
四則混合計算は中学校でも基礎となる大切な内容ですが、計算順序を理解し習熟するのは簡単ではありません。このDマークコンテンツは、即時に正誤を判定する機能があり、次々に出題されてテンポよく練習できるので、集中して取り組めます。四則混合計算に限らず、子どもがつまずきやすい内容について、各学年で総合的に習熟を図るコンテンツが用意されています。授業はもちろん、家庭学習での有効活用も考えられますね。
いかがでしたか? 第1回となる今回は、「知識・技能」の育成のために、デジタルコンテンツをどのように活用するとよいかを伺いました。
第2回では、「思考力・判断力・表現力」の育成に焦点をあてて、お話を伺います。
【Dマークコンテンツにアクセスするには】
紙の教科書から
「新しい算数」では、各巻の表紙をめくったページの下に「Dマークについて」という内容があります。こちらからのアクセスはわずか2ステップです。
① 掲載された二次元コード、もしくはURLから、コンテンツリストにアクセスします。
② リストから、使いたいコンテンツのタイトルをクリックします。
③ Dマークコンテンツが起動します。
学習者用デジタル教科書から
学習者用デジタル教科書では、各ページにある「Dマーク」をタップするだけで、リストやコンテンツにアクセスできます。
もっと簡単にアクセスするなら
初めてコンテンツリストを開いた際にブックマークをすれば、次回からはより手軽にアクセスできます。
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