今日の授業のひと工夫(小中学校)

小学校

2025.02.10

【3年 倍の計算】
第二用法を基に、□を使った乗法の式に表す

「倍の計算」単元では、割合の意味理解を確実にするため、割合の三用法をまとめて学習していきます。
第1時では、2年で学習した第二用法(比較量を求める)を取り上げ、乗法での立式についておさえます。その後の第一用法(倍を求める)、第三用法(基準量を求める)では、第二用法に帰着して考えることで、数量の関係をとらえさせ正しい立式へと導いていきます。

今回は、とくに題意をとらえるのが難しい第三用法について、指導展開をご紹介します。

【3年倍の計算】第二用法を基に、□を使った乗法の式に表す01
▲新しい算数3下 p.79

3下p.79では、

  1. 問題文から、求めるものが「えん筆の長さ」であることをおさえる。
  2. 問題文とその下の絵図から、基準量が「えん筆の長さ」であり、基準量を求める問題であることを確認する。
  3. p.79②の図を見ながら、基準量を□として、数量の関係を乗法の式に表す。
  4. 図を見て、□を求める計算を考える。

のように展開していきます。

問題文や図から、すぐに \(36\div 3\) の式を立てることは難しいですが、「□cmの3倍が36cmだから、\(\text{□}\times 3=36\)」と一度乗法の式に表すことで、□の求め方が考えやすくなります。

この後の4年~6年でも、倍の特設単元を設定し、三用法をセットで扱っています。また、4年以降でも、第三用法では、数量の関係をまず乗法の式に表し、基準量を求めていく展開としています。倍と割合については、下の学年からていねいに理解を積み上げていきたいですね。

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