今日の授業のひと工夫(小中学校)

小学校

2024.08.19

【3年⑧】
あまりのあるわり算の導入 ~包含除の場面であまりの意味をとらえる~

3年第8単元では、あまりのある除法を学習します。第3単元のあまりのない除法では、児童にとって除法の意味をとらえやすい等分除の場面から導入しました。それに対して、あまりのある除法は、あまりの意味をとらえやすい包含除の場面で導入しています。

例えば、3上p.83の問題場面では、14個のゼリーから3個ずつ順にとっていくと、最後は2個だけ残って、もう3個はとれません。この残った2個をあまりととらえさせます。

等分除の場面では、例えば「14個のゼリーを4人で同じ数ずつ分ける」と考える際に、余った2個を4人で細かく分ける(1人にゼリー1個の半分あげればいい)という発想につながってしまうこともあります。このような発想が出ると、あまりの意味について混乱してしまう児童もいるかと思います。 このような混乱を避けるねらいもあり、教科書では、あまりの意味をとらえやすい包含除の場面で導入しています。

【3年⑧】あまりのあるわり算の導入 ~包含除の場面であまりの意味をとらえる~01
【3年⑧】あまりのあるわり算の導入 ~包含除の場面であまりの意味をとらえる~02

▲新しい算数3上 p.83~84

なお、第3時(3上p.86)において、等分除の場面を扱い、あまりのある除法の計算の仕方について、包含除の場面と統合的にまとめていきます。単元の学習が終了するときには、どちらの場面においても、あまりの意味を正しくとらえ、問題解決する力が育っていることを目指したいですね。

【3年⑧】あまりのあるわり算の導入 ~包含除の場面であまりの意味をとらえる~03
▲新しい算数3上 p.86

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