今日の授業のひと工夫(小中学校)
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- 【2年⑧】3つの数の加法計算を工夫しよう!
今回は、3つの数の加法計算の仕方を、工夫して考える学習の導入場面をご紹介します。
導入では、校庭で1年生が7人遊んでいるところに、1年生が12人、2年生が8人来たという場面を設定しています。
▲新しい算数2上 p.81、82
この場面設定の意図は、3つの数の計算(\(7+12+8\))を2項ずつたして計算する際に、2通りの場合が想定しやすいことにあります。
- 1年生と2年生の人数で考える方法
\((7+12)+8\) - はじめにいた人数と、後から来た人数で考える方法
\(7+(12+8)\)
言葉の式に表しやすい場面を扱うことで、児童から2通りの式が出やすくなり、結合法則と( )の用い方についてもとらえやすくなります。
なお、ここでは場面をしっかりとらえられるよう、p.81上のイラストを時系列順に提示したり、イラストの上から該当の数を囲んだりしながら場面理解を促していけるとよいですね。
また、計算が簡単になることから \(12+8\) を先に計算する、という考えも出るかと思います。その際は、数をよく見て工夫して計算できたことを価値づけ、計算を効率よく行おうとする態度の育成につなげていきましょう。
3つの数をたす場面は、児童の日常生活にもあることかと思います。本単元を通して、工夫して計算することのよさを実感させながら、計算に関する理解を深めていきたいですね。
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