今日の授業のひと工夫

中学校

2024.02.16

【1年7章】
スポーツでもデータ活用

現在では、様々なスポーツで、データの収集と活用が進んでいます。アナリストとよばれる専門家が、試合に関する詳細な情報について分析を行っています。「新しい数学」1年7章p.240では、その一例としてフェンシングでのデータ活用を取り上げています。

【今日の授業のひと工夫】【1年7章】スポーツでもデータ活用01
▲新しい数学1 p.240、241

フェンシングの動きを「いつ」「だれが」「どこで」「得点または失点した」といった項目ごとに分けて、パソコンに入力していきます。専用のソフトで分析することによって、例えば「A選手はこの場所で攻撃をしかけて、得点する割合が高い」「B選手は相手から攻め込まれたときに、カウンターを決めて得点する割合が高い」といったことがわかります。選手が実感していることであっても、数値で表すことにより、客観的に評価することができます。また、選手が明確には把握していない欠点や相手との相性がわかるなど、これまで感覚的に捉えていたものを科学的に検証することができるようになります。

試合のデータを活用した分析は、その後の練習方針や対戦相手に応じて試合の戦略を立てる際などに有効に活用できます。勘や経験だけでなくデータにもとづいた客観的な評価が、選手の活躍を陰で支えているというわけです。

「新しい数学」1年p.241では、A選手対B選手のある試合のデータをもとに、A選手がどの場所で得点した割合が高かったのかを考える課題に取り組みます。試合を時間帯ごとに区切ったデータの表から、そこで何が起きたのかを分析します。この時間帯は、すでに学んでいる度数分布表の階級としてみることができますね。

Dマークコンテンツには、「スポーツアナリスト」太田奈々海さんのインタビュー動画を用意しています。授業で視聴するなど、ぜひご活用ください。

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>スポーツのデータ分析のプロに聞いてみよう

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