今日の授業のひと工夫(小中学校)

中学校

2024.11.06

【1年4章(自由研究)】
地震のゆれの予測のしくみ

「新しい数学」1年巻末p.259「地震のゆれの予測のしくみ」は、比例とみなして考えることで現実場面の問題を解決できる例として、緊急地震速報の予測のしくみを考えます。

【今日の授業のひと工夫】【1年4章(自由研究)】地震のゆれの予測のしくみ01
▲新しい数学1 p.259

地震のP波、S波については、理科で扱っているので、関連を図りたいところです。
❶では、P波やS波それぞれについて、観測されるまでの時間と震源からの距離を値の組を座標とする点を下の図にかきこみます。この図に表された点の並びがほぼ一直線上に並んでいることから、震源からの距離は、観測されるまでの時間にほぼ比例しているとみなすことができますね。

【今日の授業のひと工夫】【1年4章(自由研究)】地震のゆれの予測のしくみ02
▲P波、S波のグラフ

ここでは、このことから、2つの波が一定の速さで伝わると考えることができ、その速度に差があるということをグラフから読み取って理解できるとよいですね。

このP波、S波の速度の差を利用して、先に到達するP波を全国の地震計で観測することで、そのデータをもとに後から来るS波の到達時間や予想震度を計算することができます。これが、緊急地震速報のしくみです。この緊急地震速報に数学が使われていることに気づかせたいところですね。

身近な緊急地震速報の中に数学が使われていることを比例と反比例の利用「待ち時間の予想はできるかな?」と関連させて扱ってみてはいかがでしょうか。

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