今日の授業のひと工夫(小中学校)
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- 【2年7章】よく売れる商品は?
2年7章「データの比較」では、「探索型データ分析」について学びます。
データ分析には、事前に仮説を立て、その仮説を統計的に分析・考察する目的で必要なデータを収集し、分析する「仮説検証型データ分析」と、明確な問題意識や仮説を立てることなく、得られたデータから何らかの規則的な関係や新たな知識を発見することを目的とする「探索型データ分析」とがあります。
探索型データ分析では、データを記述し要約するための主要な観点の一つとして「図示」が挙げられています。データの多側面を一度に統合的に読みとることができ、データの規則性だけでなく新たな特徴を抽出できる可能性のある図示表示として箱ひげ図が開発されました。
本章では、マーケティング分野においてこの探索型データ分析を経験することを通して、複数のデータの分布を比較するためによりよい図示を考えたり、それを用いて説明したり判断したりする力の育成を図ることをねらいとしています。
p.178Qに取り組むとき、まずは、数値で表されたデータを見て、そこからわかることや傾向を探ろうとすることが予想されます。これが「探索型データ分析」です。一方、1年生では「1500m 走のタイムのちがいがチーム力に影響しているのではないか」という仮説を検証するためにデータ分析を行いました。これは「仮説検証型データ分析」ですね。いずれもデータ分析の大切な側面です。
数値のデータから傾向をつかむような活動を経ながら、「数値だけのデータだけではわかりづらいので、グラフに表せないかな」と実感することが期待できます。このように、数値だけからではわからないことをグラフなどで可視化して捉えようとすることも探索型データ分析では大切な内容です。本節では、データの性質や目的に応じて適切な可視化の手法を選択することができるようになることをめざします。
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