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中学校
2024.08.21
【夏休み特集】
ノート・ワークシートの記述からの見取り ③学習感想とノート指導編
ノートやワークシートからの見取りはどのようにすればいい?そんなお悩みをお持ちの先生もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、夏休み特集として「ノート・ワークシートの記述に基づく見取り」について、3回に分けてご紹介します。
第3回のテーマは「学習感想からの見取りとノート指導」です。
「新しい数学」1年0章の学習を例に、ご紹介します。
学習の終わりに生徒が記述した感想については、記述から次のような事柄を読み取り、段階を設けて評価することが提案されています。(中村享史著『自ら問う力を育てる算数授業』より)
1年p.14~15の「数学マイノート」の感想の記述例を、上の規準に照らし合わせながら見てみましょう。
図1では、感じたことを自分の言葉で記述し、客体化している様子が見られます。どんなところがおもしろかったのか、どんなところが似ていたのかを具体的に書けるよう指導していきたいですね。
図2の記述からは、友達の考えと自分の考えを関連付けて、自分の考えを相対化させている様子を見取ることができます。
図3の記述では、自分の思考を見直して、さらに深化させようとする様子を見取ることができます。
ノートやワークシートから見取りを行うためには、これまでの例のように、見取る対象がしっかりと記述されている必要があります。ノートづくりの素地を養うために、次のことを大切にしていきたいところです。
〈数学の授業の最初に指導すること〉
- ノートに自分の考えと友達の考えを区別して記録すること
- ノートに書いたことをなるべく消さないで残すこと(思考過程を残す)
生徒自身が、考えを整理したり、学習の記録として後の学習で活用したりするためにも、ノートづくりの大切さを伝えていきたいですね。
教師用指導書 資料編には、「ノート・ワークシートの記述に基づく見取りについて」をまとめたページを掲載しています。(「資料編」1年p.64~65、2年p.54~55、3年p.56~57)
ぜひご活用ください!
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