今日の授業のひと工夫(小中学校)
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中学校
2024.08.09
【夏休み特集】
ノート・ワークシートの記述からの見取り ②主体的に学習に取り組む態度編
ノートやワークシートからの見取りはどのようにすればいい?そんなお悩みをお持ちの先生もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、夏休み特集として「ノート・ワークシートの記述に基づく見取り」について、3回に分けてご紹介します。
第2回のテーマは「主体的に学習に取り組む態度の見取り」です。
「新しい数学」1年0章の学習を例に、ご紹介します。
このページでは、九九表にかくれているいろいろなきまりを見つけ、説明する活動を行います。
ここでの「主体的に学習に取り組む態度」の観点におけるねらいは、「九九表からきまりを見つけ、見つけたきまりを、友達の考えと関連付けて説明しようとする。」です。このとき、きまりや説明の正誤は問わないこととします。これをもとにして、次のように考えます。
1年p.14~15の「数学マイノート」の記述例を、上の規準に照らし合わせながら見てみましょう。
図1の赤字の記述は、友達の考えと自分の考えを関連付けて気づいたことをメモにして残しており、さらに、「自分の考えと似ている」と書いています。この姿勢は、自分の考えの相対化を図ろうとしており、自己調整の姿であると捉えることができます。そのため、評価はAであると考えられます。
図1
図2の記述は、自分の考えと友達の考えを関連付けている記述と見取ることができます。この時点での評価はAとし、今後さらに、きまりについてどのようなところが似ているのかやどんなところがおもしろかったのかを具体的に書けるように促す指導が必要です。
図2
この授業の主体的に学習に取り組む態度の評価では、「きまりを見つける」「友だちの考えと関連付ける」という2つの観点を評価の規準にしました。このほかに、どのような規準が考えられるのか、第3回でご紹介します。
教師用指導書 資料編には、「ノート・ワークシートの記述に基づく見取りについて」をまとめたページを掲載しています。(「資料編」1年p.64~65、2年p.54~55、3年p.56~57)
次回のテーマは「学習感想からの見取りとノート指導」です。資料編とあわせて、ぜひご覧ください!
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