特集記事(小中学校)
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- 【#3】主体的に学習に取り組む態度の評価のひみつ
第3回の配信は「学習評価」、特に「主体的に学習に取り組む態度の評価」についてです。
「主体的に学習に取り組む態度って、どのように評価すればよいのだろう?」
「振り返りの場面でレポートを書かせたいけれど、何について書かせればよいのだろう?」
そんな声に「新編 新しい数学」は応えます!
今回は、振り返りの場面でレポートを用いた評価について、ポイントを3つご紹介します。
「深い学びのページ」と「大切にしたい見方・考え方」
1年p.83 2章「数学のことばをみにつけよう」の3節の導入である深い学びのページ「棒の本数を求めてみよう」を例に見ていきましょう。
▲新編 新しい数学1 p.83~84
「深い学びのページ」は、生徒が自ら考え、対話を通して深める授業につながるよう、生徒の興味関心をひく内容を設定しています。それまでに学んだ知識や技能を活用して、問題解決をしていきます。
2章のとびら(p.63)では、立体をつなげた図書室の棚をつくるのに必要な棒の本数を考え、1節の導入(p.64~65)では、底の面にあたる正方形がつながった形をつくるのに必要な棒の本数を調べています。1節、2節と文字式を学び、この3節で、立方体の本棚の棒の本数について求めることになります。
「深い学びのページ」の最後には、「大切にしたい見方・考え方」のコーナーがあります。ここでは、ナビキャラクターであるルーローさんと一緒に「深い学びのページ」の問題解決で働かせた数学的な見方・考え方を確認することができます。
今回は「同じように考える」です。立方体をつなげた棚の棒の本数をもとめるときに、1節で考えた正方形をつなげた形のときと、同じ考え方を働かせて解決しました。このことを振り返って確認します。
ちなみに、ルーローさんの由来は魯肉飯(ルーローハン)……ではなくて、ルーローの三角形なんです。
「深い学びのページ」では、問題解決を通した見方・考え方を振り返りました。章の途中段階の学習で、主体的に学習に取り組む態度をどう見取ればよいでしょうか。
その他のコーナーをご紹介します。
学びを振り返ろう
知識・技能を習得する過程でも見方・考え方は働いています。
節ごとに働かせた見方・考え方を振り返るのが「学びを振り返ろう」です。
「学びをふり返ろう」に至るまでのページで、キャラクターの吹き出しが水色になっている部分があります。この部分が振り返りのヒントになります。「学びを振り返ろう」を扱うときに、戻って確認してみてください。
1節に1箇所を目安に「学びをふり返ろう」を用意しています。細かな単位で主体的に学習に取り組む態度の評価は、こちらのコーナーを利用して行うこともできるようにしています。
矢印の下にある「見方・考え方」を生徒に見せるかどうかは、意見が分かれました。
生徒の考えを阻害するのではないか、しかし、何もなくては生徒は手が出せないのではないか。そのような葛藤のなか、今改訂では生徒に見える形にしました。
ふり返りレポート
章の「ふり返りレポート」は、「章の問題A」のなかに用意しています。
「章の問題A」は、これまで「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」の2観点にしか対応していませんでした。この章の「ふり返りレポート」を使うことで、三観点に対応できるようになりました。
章の学習を振り返り、生徒たちが自分なりの言葉で学びをまとめる活動を通して、自身の学習したことを価値づけられるようにしています。
このレポートの内容をもとに、主体的に学習に取り組む態度の評価に活用していただきたいと考えています。
いかがでしたでしょうか。
生徒が自ら考え、学びを通して働かせた見方・考え方について自らのことばで振り返ることで、その良さを自覚できる。
このように「新編 新しい数学」は、生徒の「主体的に学習に取り組む態度」を育み、学習評価にも役立てる工夫をこらしています。
ぜひ、授業で活用してみてください。
ここでご紹介した”ひみつ”以外にも「新編 新しい数学」の魅力はまだまだ他にもあります。ぜひバックナンバーもご覧ください。
「新編 新しい数学のひみつにせまる」バックナンバーはこちら
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