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- 【#9】幼保小をつなぐ1年生入門期の教科書
第9回の配信では、1年生入門期の教科書についてご紹介いたします。
現行教科書から、1年生入門期の教科書をA4判にしており非常に好評です。
本記事では、入門期にA4判を採用している理由やそのメリットについてお伝えしていきます!
A4判にしている理由
長年、1年生の教科書の課題として、
「ブロックが置きづらく、数学的活動に集中できない」
「ノートを出し入れするのに時間がかかってしまう」
など、入門期ならではの課題がありました。
そんな課題に向き合い続けた結果、ブロックが置きやすく、書き込みスペースが広くとれる大判教科書が誕生しました。
令和2年度用教科書からA4判を採用しており、ご使用いただいた先生方からご好評をいただいています。
5月中旬までの使用を想定
「なかまづくりとかず」「いくつといくつ」「なんばんめ」を扱う1年生入門期の教科書。 5月中旬までを使用期間としている理由は2つあります。
1つ目は、小学校生活に慣れるのには1か月程度かかることが多いということ。1年生をご指導された経験のある先生方に広くお話を伺ったところ、入学した児童が学校生活に慣れ始めるのが5月中旬頃であることが多いという意見が多かったため、この時期までの使用が適切であると考えました。
2つ目は、第3単元「あわせていくつ ふえるといくつ」から、ノート指導を始める先生が多いということ。こちらもお話を伺う中で、5月中旬以降に指導することが多い第3単元から、教科書と併せてノートを使うことにも慣れさせたいという意見を多くいただきました。
こうした先生方のご意見から、5月中旬までの使用を想定した入門期の教科書にしています。
こんなメリットが!
① ブロックが置きやすい
A4判で中綴じにしたことにより、紙面にゆとりができ、フラットに開けるようになりました。教科書がフラットに開かずブロックが滑り落ちていったり、教科書を拡大コピーして配ったりということがなくなり、スムーズに数学的活動が行えます。
▲平成27年度用教科書
▲令和6年度用教科書
② ノートの出し入れが必要ない
入門期の教科書は、A4判にしたことで書き込み欄を設けることができ、ノートと教科書が一体となったオールインワン型の教科書となっています。
ページが進むにつれて、自然と通常ノートに移行できるように配慮していたり、鉛筆による書き込みやすさ、消しゴムで擦った際のインクのにじみにくさなどの観点から、書き込みの仕様に適した専用の用紙を独自に開発・採用したりしています。
ノートの出し入れだけでも時間がかかってしまう入門期だからこそ、様々な 工夫で授業をサポートしていきます。
入門期の教科書で意識していること
① 幼児期に育った数や量への関心、感覚を引き出す
算数科の学習で育む資質・能力は、幼児期の遊びや生活の中で育ちます。これらを引き出し、発揮させることが、算数科でより効果的に資質・能力を育むことにつながります。
教科書の巻頭では、幼児期に数や量に着目した経験を想起させながら、幼児期の学びと算数科の学びを円滑につなげるためのページを設けています。
② 数への関心を高める
直感的に数の多い少ないを判断することで、数への関心や感覚を引き出します。
東京書籍の教科書は、入門期の学びをとても大事にしています。幼児期と算数科をつなぎ、その後の学習にもつながるよう判型、使用期間など細部にまでこだわって教科書づくりを進めています。
ここでご紹介した“ひみつ”以外にも「新編 新しい算数」の魅力はまだまだ他にもあります。ぜひバックナンバーもご覧ください。
「新編 新しい算数のひみつにせまる」バックナンバーは こちら
令和6年度用教科書「新編 新しい算数」特設サイトでは、ここでご紹介した特長のほかにも新しい教科書の情報を掲載しています。ぜひ一度、サイトをご覧ください。
特設サイトは こちら
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