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- 【#1】大谷翔平選手と算数のひみつ ~私と算数~
特集「『新編 新しい算数』のひみつにせまる」では、令和6年度より使用される教科書の魅力を計14回にわたって配信していきます。
第1回の配信は、新コーナー「私と算数」についてです。
すべての人は、呼吸をするのと同じように、日々、算数に無意識的に接したり、使ったりしています。しかし、それがあたり前過ぎるためか、算数は日々の生活とは無関係であると思われがちです。
そこで、算数の身近さや有用性にあらためて着目し実感することができるよう、一見すると算数とは関係ないと思われがちな方も含め、世界レベルの様々な分野で活躍されている方々に、自身と算数の関わりを語っていただきました。子どもたちが算数の身近さや有用性を実感し、意欲的に学習に取り組んでほしいという編集部の願いが込められたコーナーです。
本記事では、大谷翔平選手へのインタビュー時のエピソードをご紹介いたします。
編集部が大谷選手に直接インタビュー
あの大谷選手がインタビューを受けてくださるなんて。。。
野球選手と算数の関わりや子どもたちへのメッセージを、大谷選手がどんな言葉で語ってくださるのかと緊張しまくる編集部とは対照的に、大谷選手は穏やかに、そして気さくにお話ししてくださいました。
野球選手になった今でも、算数はよく使う
大谷選手の第一声は「今でも算数はよく使っていますよ」。
そして、野球の専門家ではない(単なる野球ファンの)編集部にもわかりやすい言葉で具体的な例を教えてくださいました。
「打つ時の構え方はとても繊細で複雑なんですが、それをいったん単純な三角形に置き換えて、体重のかけ方や足の開きなどを考えることがあるんですよ。底辺にあたる部分の長さをシューズ何足分にして、斜辺と底辺の角度は、・・・というようにして考えるんです」
「バットを振る練習では、バットの角度や速さなどを計り、自分の感覚とすり合わせながら練習をしていますね。数値化することによって、今の状態の理由を考えたり次にすべきことを判断したりしやすくなるんですよ」。
単純化する、数値化する、といった算数の学習で育てたい考え方の活用事例を次々とお話くださいました。編集部一同、ただただ大谷選手のお話に惹き込まれると同時に、大谷選手自身が算数を生かしている実感をお持ちであることがひしひしと伝わってきました。
割合の考え方も、とても大切
大谷選手は、割合の活用についてもお話くださいました。
「例えば、このバッターの右方向への打球は、全打球のうちのどのくらいにあたるかといったなどの情報を頭に入れながら試合に臨みますね」。
教科書のページでは触れていませんが、ピッチャーとして試合に出る際には、対戦相手の初球を見逃す割合なども頭に入れてピッチングを組み立てているそうです。
4年から学習する「割合」では、連続量で導入するなど、新しい教科書でも特に配慮をした部分です。
1つひとつ、深く考えることを大切に
そして、最後には、算数の学習を通して育てたい資質・能力に関わることを、ノートづくりの重要性とともに大谷選手の言葉で語ってくださいました。
「新しい算数」では、思考と表現の関係から、以前よりノートづくりに力を入れてきました。大谷選手のお話を聞いて、「間違っていなかった!」と確信することができました。
大谷選手が話してくださった内容については、ぜひ「新編 新しい算数 5上」p.2をご覧ください。
大谷選手へのインタビューを通して、あらためて、より多くの子どもたちに算数の有用性を実感してもらえるような教科書づくりをしていきたいと思いました。
大谷翔平選手のほか、4年では卓球の伊藤美誠選手、6年では、宇宙飛行士の野口聡一さんの言葉を掲載しています。それぞれ、算数の学習との関わりがよく分かり、算数の学習に対して前向きになれる内容です。ぜひご一読ください。
ここでご紹介した“ひみつ”以外にも「新編 新しい算数」の魅力はまだまだ他にもあります。ぜひバックナンバーもご覧ください。
「新編 新しい算数のひみつにせまる」バックナンバーは こちら
令和6年度用教科書「新編 新しい算数」特設サイトでは、ここでご紹介した特長のほかにも新しい教科書の情報を掲載しています。ぜひ一度、サイトをご覧ください。
特設サイトは こちら
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