特集記事（高校）

　現在開催中のオンラインセミナーでは，教科書編集委員の木部陽一先生にもご登壇いただいています。
　長年にわたって開成中学校・高等学校の教諭と教科書の編集委員を務められたご経験をもとに，ご指導や教材研究に役立つ具体的な話題をたくさん取り上げていただきました。

　例えば，東京書籍の「数学Ⅰ」の教科書では，余弦定理を初めて学ぶ生徒にも分かりやすいよう，”3辺の長さが整数で有名角をもつ三角形”を選んで例・問に取り上げています。

• 例4は3辺の長さが3，7，8で60°をもつ三角形
• 例5は3辺の長さが3，5，7で120°をもつ三角形
• 問8は3辺の長さが5，7，8で60°をもつ三角形

　では，３辺の長さが整数で有名角をもつ三角形は，ほかにもあるのでしょうか？
　上の3つの三角形は，次のような図にまとめて表すことができます。

　本記事のタイトルは，生徒からのご質問だったそうです。
　ご講演では，上記を含む13個もの様々な話題を取り上げています。例えば…

• \(n^2\) の末尾の循環周期の考察（千葉大学入試問題より）
• \(n^2-n\) が10000で割り切れる場合の考察（東京大学入試問題より）
• 新しい \(\displaystyle\sum_{k=1}^{n} k^{r}\) の求め方（大分大学などの入試問題より）

　オンラインセミナーでは，木部先生のご講演に加え，今年の大学入学共通テストの分析や，統計的な推測の指導に関するご講演も，あわせてご覧いただけます。
　3月いっぱいの視聴期間となるため，ご興味がありましたら，どうぞ早めにお申し込みください。