
福井県こども家族館
ここは福井県。ゆうなさん、そうたさん、あれが「福井県こども家族館」だよ。
きれいなガラス張り。そして形は、きれいな円柱だね。
子どもと家族がたっぷり遊べる場所なんだ。さっそく行ってみよう。
わあ、大きな帆船に、ボールプール!

クライミングウォールが、高い!

この建物5階分を登ることができるクライミングウォールは、16mの高さだよ。ボールプールもクライミングウォールも、日本最大級の広さ・高さなんだ。
上の階にも、人がいるね。行ってみようよ。
なるほど、最上階は展望フロアなんだね。ガラス張りだから海も見えるし、明るいな。いったい、どのくらいのガラスを使っているんだろう? 壁が丸くて、計算しにくそうだけど……。

でも、さっきゆうなさんが言ったとおり、この建物は円柱だよ。円柱の展開図を考えてみるといいんじゃない? たとえば、おやつに持ってきたこれをハサミで切って……

そうか! フタと底が円、側面は長方形になる。長方形の縦の長さは円柱の高さだし、横の長さは、ええと……フタや底の、円周の長さだね。意外と、計算しやすいかも。

やるね、そうたさん。実際に切り開いてみれば、一目瞭然だ。ちなみに、この建物の高さは約25.1m、直径は約31.5m。外壁の半分くらいがガラスでできていて、幅が約1m、高さが約3mもある大きなガラス板が使われているんだって。担当の方が教えてくれたよ。
側面の面積は、「高さ×底面の円周」だ。その半分が、ガラスなんだね。よーし、いくよ!
\(25.1 \times 31.5 \times 3.14=2482.641\)
\(2482.641 \div 2=1241.3205\)
ゆうなさん、ガラス部分の面積は、およそ1241m2だ。
そしてガラス1枚の面積は \(1 \times 3=3\) だから、約3m2。
\(1241 \div 3=413.6\)……
なんと、この大きなガラスが約414枚も使われているんだね。……ところで、ふと気づいたんだけど。このポテトチップの容器って、まっすぐじゃなくて斜めに筋が入ってる。

本当だ。紙を斜めに巻きつけて側面を作っているのかな? じゃあ次は、この線にそって切り開いてみるよ……あっ、側面が平行四辺形になった。

そうか、切り方を変えたら、違う展開図になるよね。
だけど、平行四辺形の面積は、底辺×高さでしょう? つまり展開図は違っても、計算は側面が長方形の場合とまったく同じ!
すごい! 本当だ!!
*福井県こども家族館/福井県大飯郡おおい町。2008年、「手づくり」と「冒険」がテーマの体験型児童館としてオープン。2023年のリニューアルで「クライミングウォール」、「空の上のハンモック」などが新設された。
〒919-2107 福井県大飯郡おおい町成海
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