算数・数学フォト

2024.12.02

仙台を照らす市民の気持ち

宮城県仙台市内

りくです。ここは宮城県の仙台市。もう暗いし寒いのに、ずいぶんたくさんの人が集まってるよ。ますりん、これから何が始まるのかな。えっ、カウントダウン?

5、4、3、2……1 さぁ、点灯だ!

うわあああ、きれい〜!

仙台の冬といえば、「SENDAI光のページェント」。これから12月25日まで、毎晩、ここ定禅寺通のケヤキ並木にイルミネーションが灯るよ。向こうの西公園にはフォトスポットやオブジェ、クリスマスツリー、反対側の錦町公園にはクリスマスマーケットがあって、大道芸のパフォーマンスやコンサートから、イルミネーションが終わったあとの写真コンクールまで、いろいろな催しが続くんだ。

冬だけど、わざわざ出かけたくなるね。いっせいにイルミネーションがつく瞬間、最高だったよ……! ここから見える木の、全部の枝が光っているように見えるけど、いったい、どれくらいの電球を飾っているんだろう?

うふふふ。りくさん、やっぱり数字は気になるね。今年、飾られる木の本数と電球の数は、ちゃんと公開されているよ。ケヤキの木115本に、約45万球のLEDを灯すんだって。

45万個! 多すぎて見当もつかないけど、とにかくこれで、ケヤキの木1本に飾られる電球の数が計算できるね。
450000÷115= 3913.04…
約3900個だ。やっぱりすごい数だな。

さすがりくさん、計算はバッチリだよ。光のページェントが始まったのは1986年で、今年で39回目。市民が実行委員会を作って、約30万個の電球でスタートしたんだ。市民ボランティアによるイルミネーション・イベントとしては歴史が古くて、似たイベントが国内外に広がるきっかけにもなってきたんだよ。影響を受けて始まった、アメリカのイルミネーション・イベントもあるんだ。

へえぇ! 海外にまで影響を与えてきたなんて、びっくり。

これだけのイベントの資金の半分以上が、企業の寄付と募金でまかなわれてきたんだ。2017年からは、クラウドファンディングも行われているよ。10000円の募金で約33個の電球がまかなえるんだって。

さっき、1本の木に飾られる電球の数を求めたから、1本の木を飾るのにどのくらい費用がかかるか求められそうだね。えーと、10000円で約33個だから、1個あたりでは、
10000÷33=303.03…
約300円だね。1本の木に飾られる電球は約3900個だったから、
300×3900=1170000
117万円にもなるんだね!

りくさん、計算ばっちりだね!

市民の気持ちと働きで、長く続いてきたイベントだったんだね。ぼくも今度募金してみようかな。
さて、ここの眺めも本当にきれいだけど、少し歩いて、他の会場も見てみようよ。まずはフォトスポットで、記念撮影かな!

*SENDAI光のページェント/宮城県仙台市内で行われるイルミネーションイベント。2024年のテーマは「未来(あす)へつなぐ光彩」で、12月6日〜25日に実施される。
*写真提供/SENDAI光のページェント実行委員会

〒980-0803 宮城県仙台市青葉区国分町3丁目3

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