ゆうなです。ここは「大阪市立自然史博物館」。入口に、すごく大きなクジラの骨がぶら下がっています。左が全長7mのザトウクジラ、右は全長9.1mのマッコウクジラ。一番大きな真ん中のナガスクジラは、なんと全長19mですって。
大阪湾に流れ着いたクジラの標本だよ。ゆうなさん、さっきからずっと上を見上げているけど、首に気をつけてね!
ちょっとだけ、床の方も見てみようよ。
床?あっ、床にもクジラの形が描いてある。そうか、この骨たちの大きさが、床の絵からもわかるようになっているんだね。
その通り!生きていたときのクジラたちに、真上から光を当てた影と考えてもいいね。こういう図のことを「投影図」というんだ。真上から見た図なら「平面図」、正面から見た図なら「立面図」だよ。
これは真上から見た図だから、平面図だね。頭の上を泳いでいるクジラの影が、海底に落ちているみたい。ナガスクジラ、本当に長いなぁ……。
そうそう。平面図のおかげで、体の長さがわかりやすくなったり、ほかにもいろいろな特徴が読み取れたりするよ。投影図のおもしろさを知るために、ここでひとつ、シルエットクイズをしてみようか。平面図が円、立面図が正方形、横から見た図が二等辺三角形。さて、この立体はどんな形だと思う?
ええとええと……。円と正方形なら、円柱だね。円と二等辺三角形なら、円錐。正方形と二等辺三角形なら、四角錐になるよね。でも、それが組み合わさった立体なんて、ある?ルーロー、分からないよ〜。
お手上げかな?正解は、こんな形だよ。
わ!確かに上から見ると円だし、正面から見ると正方形、横からみると二等辺三角形だ!コーヒーのドリッパーを逆さにしたような形だね。全然、思いつかなかった。
ふふふふふ。上から、正面から、横から。物事を、いろいろな角度から分けて見ることのおもしろさだね。さて、入口ですっかり長居をしてしまった。そろそろ博物館に入ってみようよ。たくさんの動物や植物の標本が、いろいろ展示されているよ!
*大阪市立自然史博物館/大阪府大阪市。
〒546-0034 大阪府大阪市東住吉区
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