今週の算数・数学フォト
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- 風が通るパビリオン
そうたです。ここは岡山県真庭市。不思議な建物があるね。きちんと並んだ木の板がきれいだな。
このパビリオンの名前は、「風の葉」。建築家の隈研吾さんの設計だよ。彼が設計した国立競技場にも国産木材がたくさん使われていたけど、ここも同じだね。
あっ、ルーロー。ここにあるカンバンの板が、あの建物にも使われているということかな? つまり、きっと全部が平行四辺形。しかも、それぞれの段の板は平行移動すると全部がピタリと重なるように並んでいるみたいだ。そして、2段目の板と4段目の板は逆向きになっているから……そうか、こっちは平行移動と対称移動を組み合わせてピタリと重なるようにできてるね。
そうそう、その通り! すべての板の形は、同じ平行四辺形なんだ。それが、平行移動と対称移動を組み合わせて配置されているよ。規則的で、本当に美しいね。中に入ってみようか。
わぁ、外がよく見える。でも、板と板の間には、透明なフィルムが入っているね。少しくらいの雨なら大丈夫そうだ。通り抜ける風が気持ちいいな。なんだか寝転びたくなってきた。
板は、ここ真庭市の木で作られた「直交集成板(CLT)」という素材だよ。森を育てるときに出る間伐材をムダなく使えて、あとのリサイクルもしやすい、とっても優秀な材料なんだ。実はこの「風の葉」、CLTの素晴らしさを伝えるパビリオンとして、最初は東京のお台場に建っていたんだよ。
それが丸ごと、引っ越したってこと? こんなに大きな建物が、東京から岡山まで? すごいな。
板と鉄骨とボルトでできているから、分解して運べるんだ。材料も建て方も、自然との共存がよく考えられているんだね。まさにSDGsだ。
*風の葉/2019年から約1年間、東京都・晴海で展示施設として使用。2021年に岡山県真庭市に移築された。
〒717-0602 岡山県真庭市蒜山上福田
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