今週の算数・数学フォト
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- 「産業革命」が目の前に!
あみです。今日は長崎でクルージング。「軍艦島」を見にいくんだよね。
ますりん、あれかな?
建物がみっちり建っていて、確かに軍艦みたいだけど、よく見るとボロボロの廃墟だね……。
正式な地名は、端島(はしま)だよ。明治から昭和にかけて、ここは海底から石炭を掘る炭鉱だったんだ。
南北が約480m、東西は約160m、わずか0.063km2 の島に、なんと5267人もの人が住んでいたこともあったんだって。
それって、ものすごい人口密度じゃない?
人口と広さが分かっているから、すぐに計算できちゃう。
ええと、5267÷0.063 だから 1km2 あたり約83600人だ!
バッチリだね、あみさん。これが、どれくらい
とんでもない人口密度かというと……そうだ、今の日本で一番人口が多い東京23区(特別区部)と比べてみたら?
2021年11月の人口は9683771人、面積は627.53 km2 だよ。
9683771÷627.53=15431.5 で1km2 あたり約15450人だから、
当時の軍艦島の人口密度は、今の東京23区の5倍以上もあったんだ!
でも、そんなに人が多かったのに、どうして誰も住まなくなったんだろう?
1974年に、炭鉱が閉じられたんだ。日本のエネルギーが、石炭から石油に移り変わったのが大きな理由だね。それからは無人島になっていて、2015年に「世界文化遺産」に登録されたんだよ。
ここは、製鉄や造船などの重工業を発展させて明治時代の「産業革命」を支えた、石炭産業の大切な遺産なんだ。
すごい島なんだ!
遠い話だと思っていた「産業革命」が、今、目の前にあるんだね。みんな、どんなふうに暮らしていたんだろう。子供もいたのかな?
小学校もあったんだよ。このまま、船でぐるりと回りながら見てみよう!
*端島(はしま)、通称「軍艦島」/長崎県長崎市高島町。
〒851-1315 長崎県長崎市高島町
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