ゆうなです。今日は、ルーローさんと神戸をお散歩。
あそこにスッと立っているのが、神戸ポートタワーだね。
キュッとくびれて、ほっそり、きれいな形だな。
ゆるやかなカーブは、まさに曲線美だよね。
ところが、ゆうなさん。このタワーに使われているのは
実は全部、まっすぐなパイプなんだ。
えっ。あのくびれ、直線だけで作れるの?!
ふふふふ。まず、2枚の円盤を想像してみて。
これを円柱の上の面と下の面に固定したつもりで、
円周にそって上下にヒモを渡していくよ。
ピンと張れたら、上の面と下の面をねじるんだ。
ええと、ええと……(立体図形をイメージ中)。
なるほど! 渡したヒモがキュッとくびれて見える。
和楽器の「鼓(つづみ)」みたいでしょ?
これが、ポートタワーの「つづみ型鉄骨パイプ構造」だよ。
こうやって直線をずらしながらつくる曲線は、
「包絡線(ほうらくせん)」とも呼ばれるんだ。
すごいなぁ。複雑そうに見えるのに、
思ったよりシンプルな仕組みだった。
包絡線を書いてみるのも、意外に簡単なんだ。
下の図では、まず➀と❾を、
次に1つずつずらして②と❽を結んでいるよ。
続けて➂と❼、④と❻と、
ずらしながら直線をかいていくと……?!
*「神戸ポートタワー」 1963年竣工。高さ108m。国の登録有形文化財。 現在はリニューアル工事中で、営業再開は開業60周年となる令和5年の見込み。
〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町5−5
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