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中学校
2023.07.20
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践㉓ ~デジタル教科書/共有編(1年 空間図形①)~
相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生
今回は、1年で学習する空間図形の実践で活用したデジタル教科書の有効な方法をご紹介します。
①TT(Team Teaching)で、主導者の先生をサポートする
私は、1年生の授業にTTのサポート役として入っています。主導者の先生は、教科書に沿って授業を忠実に進めていくスタイルを取っています。「パソコンが苦手で使い方が難しい」と言われていたので、デジタル教科書をテレビのモニターに映すことを提案しました。主導者の先生が課題や解法を説明する際に教科書の画面をモニターに映して生徒と共有することで、生徒は、「どの部分を話しているか」がわかりやすくなります。特に空間図形は、言葉の説明だけではなかなかイメージを持つことができません。そのようなときにデジタル教科書は、非常に有効な可視化ツールとなります。
②アニメーションツールで理解度を高める
□単元:6章 空間図形 □内容:p.214 おうぎ形の面積 □学年:中学1年
例えば、「数学のまど」を扱ったときに、授業者が教科書を開いて説明を始めても、どこのページを説明しているのかがわかっていない生徒もいます。そのようなときに、モニターで教科書紙面を映し、説明することで、生徒は、モニターに注目することができます。たったこれだけのことでも、実は、非常に大きいことなのです。この注目するか、しないかの差が日々積もり積もれば、生徒の学力格差(習熟度の格差)を生んでしまいかねません。そしてわかる、わからないは意欲の格差にもつながってしまいます。授業一場面の例ではありますが、こういう一見気づきにくい小さなことの積み重ねが大きな差につながるおそれがあると私は考えています。
だからこそ、しっかり課題に集中して取り組ませるためにも、まず生徒に注目させることが非常に大切です。そのときに言葉だけでなく、画面を使うことが有効なのです。
しかもデジタル教科書は、アニメーション機能が豊富で、Ⅾマークコンテンツからさらに進化しています。次の図も、Ⅾマークコンテンツにはなかったアニメーションで、生徒に注目させるためにも有効です。このようなアニメーションを使うことで、生徒の理解度をより高めることができます。
③まとめ
今回紹介した機能は、ほんの一例です。デジタル教科書内には、このような機能が随所に用意されています。図だけではイメージが難しい部分にアニメーションがあるので、教師も生徒も非常に助かるのではないでしょうか。
今後もデジタル教科書のアニメーションについて授業で有効だったものを随時紹介していきたいと思います。
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