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中学校
2023.03.16
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践㉒~Dマークコンテンツ/操作編(1年 加法の計算と方程式)~
相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生
今回は、1年の加法の計算と方程式の文章題で活用したDマークコンテンツの有効な方法をご紹介します。
Dマークコンテンツ「東西の移動でたし算を考えよう」はこちら
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①アニメーションで動きと式が連動することで理解支援につながる
□単元:1章 正負の数 □内容:p.27 加法の計算 □学年:中学1年
加法の計算は、1年で初めての符号を含む計算となります。減法の計算が控えていることもあり、特につまずかせたくない大事な内容だと思います。
計算方法を初めからルール、暗記するものとして教えては意欲や理解が半減します。しっかりと理由を学ぶことで思考の整理ができ、定着にも役立つでしょう。生徒にイメージを持たせるためには、図で表示することが効果的です。そんなときには、黒板よりもアニメーションができるDマークコンテンツ「東西の移動でたし算を考えよう」がおすすめです。
1節では、プラスとマイナスが反対の関係であることを学んでいるので、ここでは、東向きをプラス、反対の西向きをマイナスとし、女の子の進む長さで計算方法を確認します。実際にアニメーションで進んだ様子がわかり、矢印(プラスは黒、マイナスは赤)と数が表示されるので、容易にイメージすることができます。また数は自由に変えられるので、何回か自分で操作し、確かめることもできるでしょう。
②アニメーションで動き、式、グラフが連動することで理解支援につながる
□単元:3章 方程式 □内容:p.105 方程式の文章題(速さ・距離・時間) □学年:中学1年
Dマークコンテンツ、アニメーションのよさは、方程式の文章題(速さ・距離・時間)でも発揮されます。
第一に速さ・距離・時間の文章題は、問題文が長くなりやすく内容を理解するところからつまずく生徒がいます。そもそも問題内容がわからなければ、何を考えればいいかもわからないため、やる気も起きないでしょう。そんな生徒には、図で表示するとともに、問題文を読みながらアニメーションで一つずつ確認していくことが理解の助けになります。
p.105の例3をもとに説明します。本問のDマークコンテンツ「東西の移動でたし算を考えよう」では、「スタート」をクリックすれば弟が動き始め、4分後に兄が動き始めます。「付箋」に✔が入っていれば、兄が弟に何分後に追いつくかは途中で付箋に隠され、表示されません。また途中でアニメーションを「ストップ」したり、「4分で一度止まる」をクリックしたりすれば、兄が出発するときの弟の状況を確認することができます。段階的に図で確認することで問題文の理解の助けとなるはずです。実際にこの図を使って確認した多くの生徒は、意欲的に取り組むようになりました。
さらにこのコンテンツのよいところは、グラフも連動して表示させることができる点です。弟や兄の動きに合わせて、グラフが同時にかかれていくので、どのようにしてグラフがかかれていくのか理解しやすくなります。全国学力状況調査でもグラフの読み取りを苦手とする生徒が多い中、このように図とグラフを視覚的に連動させて考えることで苦手意識が軽減され、グラフの読み取りの正答率も高まることが期待できます。実際に多くの生徒が「わかりやすかった」という感想を持っており、この単元の類題を最後に解かせたところ、正答率が以前よりも高まったと感じています。
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