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中学校
2023.03.09
【ICT教育のイマ】クロームブック活用術 実践⑳~Dマークコンテンツ/操作編(1年正負の数)~
相模原市立相武台中学校
加藤光顕先生
今回は、1年で学習する正負の数『加法の計算』で活用したDマークコンテンツ「トランプゲームをやってみよう」の有効な方法をご紹介します。
Dマークコンテンツ「トランプゲームをやってみよう」はこちら
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①加法の計算をクイズ形式で楽しく定着させる
□単元:1章 正負の数 □内容:トランプを使った加法の計算 □学年:中学1年
加法の計算方法を学んだ後は、定着させるためにある程度の反復練習が必要になります。しかし、ただ目の前に式があってそれを計算するだけではあまり楽しくありません。そんなときにはDマークコンテンツ「トランプゲームをやってみよう」を使えばゲーム形式で楽しく練習することができます。トランプは、スペードとクローバー(黒)を正の整数、ハートとダイヤ(赤)を負の整数と考えます。Dマークコンテンツなので実物のトランプを準備、配付、回収する手間もかかりません。
下図は実際の画面です。2枚のトランプに正の整数と負の整数が1つずつランダムに表示されるので、それを自分のペースで計算していきます。
さらにゲーム性を高めたい場合は、「設定」をクリックし、「5.ゲーム進行」を「クリック」から「自動」に変えると「6.問題表示時間」や「7.答え表示時間」を各自で設定することができます。初期設定は5秒ですが、各自の習熟度によって、時間を変更することで、個別に最適なゲームを作ることができるのです。
②交換法則・結合法則を利用してゲームの攻略! 加法のくふうした計算へつなげる
交換法則や結合法則を習う前の導入、あるいは習った後の反復練習でもよいのですが、先ほどの「設定」画面で「3.トランプ枚数」を4枚にすることで、ゲームの難易度が高まります。そこで生徒は、「素早く計算するためには、どうくふうすればいいのか」を考えるきっかけになるはずです。計算が速い生徒に素早く計算する方法を聞いてみるのもよいでしょう。トランプは、カード自体が項(符号が含まれている)となっているので、カードを動かすことが交換法則、カードをつなげることが結合法則となり、視覚的にわかりやすい教材にもなっています。
ここでも、「設定」画面で秒数を調整し、「どれだけ速く正答できるか」「自分で作ったゲームを攻略できるか」というように生徒に考えさせることで、楽しく学ばせることができます。実際に生徒は、黙々と、ときには友達同士で確認し合いながら取り組んでいました。
③枚数をランダムにし、交換法則・結合法則を利用する場面を見極める
最後に2枚、3枚、4枚で枚数をランダムにすることで、交換法則や結合法則を使う場面を考えながら計算させます。
④まとめ
計算方法を理解した後、定着させるためには反復練習も必要です。それなら楽しく練習した方が継続しやすく意欲的に取り組めますよね。クロームブックを1人1台配付できたことで、Dマークコンテンツによる個別最適化が実現できました。これにより、授業中のスキマ時間でも休み時間でも家庭でも、いつでも好きなときに学習できます。加法の計算は、中学校1年生で初めて習う計算です。このような教材を通じて、幸先のよいスタートを切らせたいものです。
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